犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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年に一度行われる図書館の本を地域のみなさんにリサイクルするイベント最終日。
図書館も混んでいた。
そんな日の午後にカウンター当番。
そこに・・・

勝手に職員用扉を開けようとする男の人が!
おおっー、あの、困ります。と止めると。

「あ、あの、以前役所に勤めていた者ですが、職員録を見せてもらいたいのですが、職員の人はいませんか。」
と、今度はカウンターの内側にずんずんと入ってくるではないですか。

あやや、あのですね。ちょっと外へ。と丁重に押し出して。
今日は人手が少ない上、管理部署の人間は休みの旨伝える。

「ああ、土日でしたか。愚問でありました。失礼。」

と去ること5分。
今度は忘れ物をしたと、またカウンターの内側に・・
ああ!だからだめですって。あの、外へ。はい。
そしてまた10分後。
「先ほどそこにいた男性職員と話をしたい。」と。

...だんせいしょくいん?うー、あの人は図書館の利用者です~


さて、その後しばらくすると今度は。

「あの。○○さんいない?○○さん!」と違う男の人。

あー。男性の○○でしたらいますが、今日はお休み・・・という言葉の途中で遮られ

「ちがう!女の人。さっき話したの。イベントの会場でね。
あのさータイムリーな問題だから急いで欲しいんだよねー。俺も忙しいし。」

は。たいむりーなもんだい。ですか。
しかし職員に女性の○○はいない。
委託業者の人に○○さんなる人がいるかどうか確認するが、どうやらイベントのために補充的にやってきたアルバイトさんのようで、その人のシフトがわからない。
委託業者のリーダーさんに確認するから待ってというと、
「だからー、タイムリーな問題なの。時間がないの。わからないならいいよ!!」
そして、外国人のように肩をすくませて去っていった。

後に発覚したことだが。
いつも決まった雑誌を目当てでイベントにやってくる人のようで、
12ヶ月分揃っていないのは何故だ!
(まあ誰かが持っていったんだろうねぇ。早いもの勝ちだから)
と、ごねたりしているらしい。
○○さんが親切に対応して以来、何かと彼女を捜してはつきまとっていて困っているとのこと。

ああ、会わせなくってよかった。

そして最後は。
その日は他にもイベントが行われていたのだけど、それについて文句があるという人。
そのイベント関係者に忠告があるから、来い!と言ったのに、待っていても自分のところに来ない。
おかしい。文句があるから図書館の人間でもいいから話を聞け!!

って、図書館への苦情ですらないし。

爽やかな秋の1日がこうやって終わっていくのです。
そういえば「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)が発売された。
これについての予約の話を以前ハリー・ポッターと図書館の予約者で書いたけど、書店でもいろいろ大変だったのだろうな。
たまたま発売の前日大手書店に行くと

「ハリー・ポッターは夜出す?」「いや!明日の朝一で!」

とか話しているのが聞こえて、
ああいったい何時に来て並べるんでしょうか。
大変だなと思いつつ、楽しそうだなとも思ってみたり。

図書館には発売日当日にちゃんと本はやってきて。
朝一で装備、受入です。
包装を解いてバーコード貼ったりして、合間に誘惑断ち難く最後のページをちょろっと。
でも結局シリーズを読んでいないのでいまいち理解不能でしたが。
急いで準備してお昼すぎには、予約を入れた誰かの元へ連絡がゆくのです。

装備中に
「いつ頃入るのですか~。」と電話をくれる方、「インターネットで予約したいのだけどタイトルが出ない~」と電話をくれる方。

受け入れても書架に並ぶことなく最初の予約者に引き当たってしまうので、予約してください。
本を図書館に受入(データ登録)してからでないと、ネットに反映はしないのです。もうしばらくお待ちください。

予想通り昔に比べると、予約数は減少している。
けれどやはり、発売されると気になるというのが人の心というもの。

そんな予約担当の仕事をしていて、たまに空しいと感じてしまうことがある。
なぜならじゃんじゃかやってくる予約申請書は、芸能人本、携帯小説、漫画エッセイ、ボーイズラブなどなど。
図書館をどう利用しているか、地域住民の気持ちが透けて見える。
貸本屋気分なんだろうなぁ。
読みたい本を希望していいんですよ。もちろん。
ただ、あまりにもそうゆう本ばかりだと・・・
同じ趣味の本仲間を作って回し読みとかした方が、楽しいのでは。なんつって。

しかしこれには図書館にも原因があって、本を借りる以外の図書館の利用法というのがまだまだ浸透させられていないということ。
図書館司書だって”本を貸してくれるおねーさん”(おばさんか?)だもん。
レファレンスとかビジネス支援とか頑張っている図書館もあるけれど、
司書の地位の高さに関してはアメリカを羨んでしまいます。

児童に対しては、本を読めばよい子になると思っているのか、自治体から予算がついたりイベントなどが行われたり授業の一環で図書館を利用したりしていて、結果的にただ本を借りる以外の使い方が伝わっていくならそれもよし。
こうゆうことが、一般の利用者単位にも行われていければいいけど、人員も予算も少ないのが現状で。
で、現状に逃げてしまっているのが現状・・・という。
ああ・・・

もちろん評論やら研究書やらを読みたいと思ってくれる人もいて、でも購入してもその人しか貸出されなかったりするとこれもまたへこんでみたり。
しかも全集に手を出したりすると、シリーズ買い続けるので「いい本なのに、誰か借りて~」と泣くのです。
うれしいことに岩波書店から発行された「網野善彦著作集 第1巻 」は、かなり貸し出しがあって
「買った甲斐があったね!よかったよかった」と、予約担当うれし泣き。

仕事をしていると、地域住民のニーズにこたえられているのかな。
図書館として役立っているのかな。
と、気になることばかり。
図書館員は執念深いのです。
いや、一般的にはどうだかわかりませんけどね。
単にワタシは執念深いってことなんですね。
闘う図書館員の記事で、辞書を隠されて困ると書いたのはどうやら3月のことだった。
そんな前だったのだ。
相変わらず時っていうのは、容赦なく進むものです。

他のみなさんは忘れているであろう、そんな脳内時効寸前の、諦めモード全開の事件に新たな、というか初めての手がかりが!!

うちの係にはとても頼れるスーパーアルバイトさんがいて、いつもあれやこれやお願いしている。
必然的に自分の担当の仕事になるので、辞書の闘いについても気にしておいてねと伝えておいた。

そのアルバイトさん、仮にYさんとしよう。
先日ふと、そのYさんが
「torotaさん、そういえば辞書の件で・・・」
と、話し出すじゃないですか。

どうやら、ある利用者が国語辞典の棚の奥に手を突っ込んでいたのを見た。
その人が去った後、見ると。
そこには辞書が隠されていたというのだ。

うおー。
興奮する図書館員。いきり立つ図書館員!

「でも一瞬だったしその人がしているところを最初から最後まで見ていたわけではないのです。
だから絶対入れたとは言えないの。でも・・・」

と、話は続く。

ある日図書館のフロアを歩いていたYさん。
机に日が差し込んで眩しくて困ると相談を受けたので、ロールスクリーンを下ろそうとボタンを押すと
ある利用者が「自分の席は暗いから上げたばかりだ。下ろすな」と怒り出す。
確かにその席は柱の影で薄暗い。が、しかし他の人全員の席は日がサンサンと差し込んでいる。
他の席をお薦めしても、自分はこの席がいいと譲らない。
結局、眩しくてと相談してきた人が席をうつり、他の人はあまりの剣幕に恐れをなしたのか「眩しくても大丈夫です。」と言ったのだそうな。

そもそも、ロールスクリーンのボタンは勝手に図書館利用者が押してはいけないことになっているのだがー

「で、棚に手を突っ込んでいたのはその人だったんです。だから自分の使いたい辞書が他の人に持っていかれないように隠しているんだと思うんですよ。」

確かに。
そんな自分本位の人ならありえないことじゃない。
うぉぉー。
犯人を追いかけていったいどれくらい?
見つけては戻すのいたちごっこ。
相手も相手だが、自分もよくやるなぁ。

しかし、ここに来てやっとホシの手がかりが!!
もちろんそのヒトが犯人と決まったわけではない。
ずっと見張っているわけじゃないし、結局は違うかもしれない。

でも

「出勤の日は必ず辞書がいなくなってないか、チェックすることにしました。
ワタシ気にしておきます。」

心強い相棒登場が一番うれしい。
図書館は曝書に入り、10日ばかりお休みです。
曝書とは~棚卸しのようなものですね。
昔は書架整理をしてから、1冊1冊のバーコードをこすって…
という作業をしていたけれど、
今では業者さんにお任せなのです。

というわけで、一連の作業をすることはなく、なんとなく盛り上がりにかけますね。
結局頭を使わない力仕事が大好きなのです。

図書館の本すべてが一時停止状態になっているので
資料に関わるデータ作業もすべてできず。
そうだ!掃除をしよう!!
ということになりました。

いなくなった辞書たちを探すために本棚をあさろう。
そのついでに溜まり溜まった埃をはらってしまおう。

手をいっぱいに広げてやっとつかむような厚い辞書を持っては雑巾で拭く。
このコは、受入されてからいったい何人の人に触られたんだろう。
せめて埃くらい払って、いつ誰かの手が差し伸べられても
(人間に情報を差し伸べるのは本の方だけど)
顔をしかめられることがないようにさっぱりしてあげなくっちゃねぇ。
などと話しながら(あ、本に話しかけてるってわけではなく!)作業をすると、隠された本も出てくる出てくる…

そして新しい本なのに、すでに汚れている本も出てくる…
埃がすごすぎるんです。

なんだかすぐに終わりそうな勢いではじめたのに、次第に口数少なく。
まるで永遠のダンベル運動のようだ。
ああ…1日で予定の半分も終わらず。

本当は図書館全部の本棚を、せめてこの機会に掃除するべきなのではと思うけれど、各担当もそれぞれ忙しい様子で。
まあ、うちの本よりはみなさん動きがあるしね。
辞書は触られないとずーっと動かないので、積もる埃とともひたすらじっとしているのです。
とほほ。

そんな掃除も終わって、結局10冊以上の本が書棚の裏に隠されていたのでした。(怒)
本日、フロアで調べ物をしていたら
ぷらぷら~と歩いてきたおじさんが、手に持っている辞書を
ガスッガスッと棚に戻していた。

しかも、棚の隅っこに!

思いっきり突っ込むのは、どうかー・・・とも思うがここではそれにはふれないでおこう。

確かにどれも<ほぼ>正しい位置に戻っている。
大きなくくりでは正しい。
同じ内容の本があるところに戻っているから。
でも、<正しく>はない。
ここが難しいところなのだ。

たぶんなんとなく近いところに戻した方がいいだろう、という好意なのだろう。
それはよくわかる。わたしだって気持ちはわかるんだよ!
実際この話をすると、「あった場所=同じ棚」っていう気持ちはよくわかる、という意見も多いし。
でも<正しい>ところじゃないならば、
「場所のわからない本はここに置いてください」っていう棚もしくはブックトラック(スチール製のワゴンのようなもの)に置いてもらった方が助かるんですよ~。

今回のように図書館員が気づく位置にいつもいるわけではないし、日に何回も書架整理をすることもない。まして、民間委託だ指定管理だと様々な立場の人が入り混じって働いている今、司書がじっくりとフロアを見回ることは少ない。(うちだけですかね?)
本を借りに来た人が探しているけれど見つからないというので、変わりに探すと正しくないところに本が入っているということもあるし。

と、いきなりまじめな枕から入りましたが。

先日書いたものよりも、もっと壮大なイタズラ(ああ!これこそイタズラ)が我が図書館で勃発しているのだ!
今度こそは絶対捕まえられない。
あ、いつも捕まえられないのだけど。

それは自治体間を越えたイタズラなのだ。

うちの図書館の本棚に別の自治体(仮にA市としよう)本がしまわれていた。
働いている委託業者さんが見つけてくれたので、早速ネットでA市の図書館の所蔵状況を確認。
→貸出中になっていない。
ということは、A市では適正な処理をしていない。つまり、勝手に盗ってきた。
「A市さんうちにそちらの本が旅して来ましたよ。」と電話すると

なんと、あちらにはうちの地域図書館の本が行ってると!

しかもこれが、一度や二度ではないのです。

私が働いている図書館ではBDS機能(資料を持ち逃げするとピーッとなるシステム)が入っているので、そのシステムがない図書館を狙っているらしい。
おおー・・・

いやーイタズラも壮大だね。
電車とかバスとか乗り継いで行き来するのかな。
それともわざわざ車か・・・?
ここまで行くと、ちょっと感心。
でもよい子のみなさんは自分を試したりしないでくださいね。

そして、その本は<正しい>ところにしまわれていた・・・
とかだったら、そのこだわりは尊敬に値するかも。
いや、なんのためにそんなことするのかは理解できないけどさ。

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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