犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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だれでも名前を知っている話なのに、結局のところその中身までもちゃんと読んでいるわけじゃない本がある。教科書に載っていたり、なんとなく内容は知っているのだけど。
図書館の本の分類で、4門に昆虫や動物の本がある。そしてそこには、「ファーブル昆虫記」と「シートン動物記」がずらっと置いてある。新しくないのに、キレイな本たち。みなさん名前は知っているのに、なかなか借りられていかない。これはこのふたつの本に、幾分教科書めいたイメージがあるからなんじゃないだろうか。なんとなく、まじめなイメージが。
とはいえ、わたしも人のことはいえないわけで、「シートン動物記」なんてツボに嵌まること間違いないのにあとにまわされていくのだった。
少し前に文庫化されたのは買おうとまで考えたのに、買ってしまったら結局読まないかもしれない。

そんな時に、目に入ったのがこの本。「シートン(探偵)動物記」

シートン(探偵)動物記 (光文社文庫)シートン(探偵)動物記 (光文社文庫)
(2009/03/12)
柳 広司

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元々の「シートン動物記」を下敷きに、シートンさんをホームズばりの名探偵にしたてたこの作品。実際、主人公が初めてシートンに出会ったシーンはまるでホームズとワトソン君の出会いを感じさせる。でもちょっといっちゃってる感じのあるホームズとは違って、シートンが類まれな洞察力を持つというのは非常に納得できる。野生動物を根気強く観察してきた彼ならありえそうに思えてしまうのだ。

新聞社に勤める主人公が記事を書くために、シートンの体験した不思議な事件の話を聴きに来るという形式のこのミステリー。その7つの謎を解く鍵は7種の動物にあり。おすすめはやはり狼王ロボにふれた「カランポーの悪魔」。実際に自分が小さい頃感じたシートンへの疑念(ロボくらい読んだことがある)が、本当に上手に表現されていて読んでいて驚くほどだった。いま思うと、そのために「シートン動物記」に反感があったのかも。
違和感なく虚実ないまぜに作り上げるところに、作者自身のシートン作品への愛情を感じる。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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