犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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去年のアカデミー賞を見ていて、1番観てみたいなぁと思った映画は『ホテル・ルワンダ』でした。
しかし、いつまで経っても公開されず。
ある記事でこの映画が日本人にとって興行収入があまり見込めない映画であること、
アカデミー賞にノミネートされたことが影響して逆に買い付けの額が高くなってしまったことなどにより配給会社が公開を見送っているということを知りました。

なんだろう?
この映画では人を呼ぶことができない。
ちょっとさみしい気がします。

でも、そんなことにもめげずに『ホテル・ルワンダ』を公開させるためにネット上で署名を集めた人たちがいました。
その方たちの努力のおかげで、今、映画は公開しています。

torotaの中では、秘かに<人間だったら一度はみろよ映画>があります。
それは、『キリングフィールド』。
ポルポト政権下によるカンボジアでの内戦に巻き込まれた人たちを描いた作品です。
カンボジアに行ったことがあるだけに本当に怖くて、いろんなことを感じてしまいました。

今回の『ホテル・ルワンダ』も一度は観るべき映画だと思います。
日本からすごく遠く離れたところでこんなことが起こっていたなんて、
"生きていること"それだけが原因で殺されてしまうことがあるなんて
民族紛争とは縁の薄い日本ではあまり考えられないことですよね。
この映画で描かれているのは群衆の怖さ。
これまで殺人などしたことがなかった人も、群衆心理に巻き込まれればその"正義"を盾に虐殺もいとわない。
そして、それ以上に人間の強さが描かれています。
破壊するのも人間だけど、それから愛する人たちを守る強さを持っているのも人間なのだなと。

さて、まっさらな気持ちで映画を観たい人は続きは読まないでくださいね。

1994年当時、アフリカのルワンダでは対立するふたつの部族の闘争が激化し
100日で100万人の死者をだす大虐殺となった。
この映画の主人公であるポール・ルセサバギナは、対立する部族出身の妻と家族を守るために
4ツ星ホテルの支配人としての経験ともちまえの柔軟さによってあらゆる立場の人間と渉りあい辛くも切り抜けていく。
そして最終的に、家族だけでなく孤児やホテルの従業員を含む1200人の人を救うことになる。

本当に腹をくくってみんなを助けていこうと思ったのはたぶん、期待して待ちに待った国連軍が外国人観光客だけを助けにやってきたのだと理解したときなのではないか。
自分たちを置いて去っていく外国人に傘を差すホテルの従業員も
傘を差してもらうのも恥ずかしいと感じながらも帰っていくジャーナリストも
上層部に裏切られた平和維持軍の大佐も
みんながやりきれない思いをかかえているシーンで、
ポールはホテルマンとして去っていく客に真摯に接し、残るルワンダの人々に言い聞かせる。
「彼らはルワンダを助けにきたわけじゃない。」
そこから、変わっていったように思います。
家族だけでなく、虐殺される可能性のあるすべての人を救うためにできる限りのことをしようと。
よその国に頼ることはできない。自分たちでなんとかするしかないんだと。
自分が1番危険な立場になるのを承知で。

印象的な言葉に、
虐殺の映像を見て
「これをテレビで放映すれば誰かが助けに来てくれる」と国際援助を期待するポールに対し
あの映像を見て、みんな"怖いね"と言いながらディナーを食べ続けるだけ」というジャーナリストの言葉がありました。

本当に、その通り。
この映画を観てもそうかもしれない。
こんなひどいことになっていたなんて!といいながらお茶を飲む自分。

私は観てから、自分だったらどうだったろう。
逃げただろうか、流れにのって虐殺に加わっているだろうか、
危険をおかしても人を助けることができるだろうか。
ずっとずっと考えました。
というより、判断力が悪くて柔軟性がないのであっさり殺されてしまっているかもしれません。(たぶんそう・・・)
ポール・ルセサバギナさんは実在する人物です。
そうそうできることではないので映画になるのですよね。

主人公を演じるドン・チードルもすばらしかったけど
ニック・ノルティの国連平和維持軍の大佐もよかった。
軍人姿がとても似合ってます。そして、"平和を維持するだけ"という自分たちの立場に苛立ち、銃を発砲してはいけないというルールを曲げてまでホテルの避難民を助けようとする姿に西側の"良心"を感じた。

ルワンダだけでなく、今も世界のあらゆるところで紛争が起こっていて
これを観たからって人間がすぐ変わることはないだろうけど、
でも、この映画を観ることで日本とは違う世界のできごとをもっと知ろうとするきっかけにはなるかもしれないと思います。

「ホテル・ルワンダ」公式サイトは
http://www.hotelrwanda.jp/index.html
「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会のサイトは
http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/

コメント

映画いっぱい見てるのね。こないだ塩味のチョコブラウニー食べました。すっごい旨かったさ~。青山にあるお店で売っているらしい。トロタでかくなってるのね、びっくりしたよ。

たまたま・・

昨日、前から気になってた「ヒトラー」を見たよ。。
ただただ・・救いがなくて・・
しかも、結末しかない映画だからよくわからない・・
っていうか・・理解しがたい気持ちで
うーん
ちょこっと人間の怖さと強さ
って言葉とこの映画の見た後の感じが似てたので・・

コメントありがとう!

もんちさま。
最近はちょっと観てるかも。「ホテル・ルワンダ」すごくおすすめなのでよかったら行ってみてね。
そして次回こそご一緒しましょう。

あいんさま。
「ヒトラー」観たんだね。確かに、テーマ的にはかぶっているかも。「ヒトラー」をすごくいいよと言っている友人がいました。
ヒトラーっていうとイメージでしかみないから、何故あんなふうになってしまったかとかがわかってよかったって。
わたしは、ナチス反対運動をしていた人の映画「白バラの祈り」をみたいと思ってます。

Q州男児さま。
イッセー尾形観たんですか、いいですね~。
ちょっとうらみやましい。(恨む&羨ましい)
全然チケット取れないんですもん。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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