犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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石田徹也展を見たとき、区立の美術館てほどよい大きさで静かで地元にやさしくていいなと思ったけれど、
豊島区の舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」も同じ感じがした。

イプセン作「ちっちゃなエイヨルフ」

イプセンてヘンリック・イプセンていうんですね。
「人形の家」くらいしか思いつかないので、
どんなお芝居か想像もつかず、ナマ勝村!って見に行ったのです。邪道ですみません。

登場人物は6人。
地元の有力者の娘とその夫。夫の腹違いの妹と彼女に好意をよせる土木技師。
夫婦の子どもエイヨルフと不思議な存在の鼠ばあさん。

作家である夫は創作活動に身が入らず、旅に出ている。
それが今日帰ってくるのだ。
妻は待ち焦がれていらいらしている。そこへ、妹がやってきて幕が開く。
足の不自由な子どもエイヨルフを巡っての夫婦の気持ちのずれ。
そしてその子どもが死んだとき、箍がはずれていく。

人間の気持ちを丁寧に率直に描く人だったんだな。イプセンて。
感情的に怒鳴りあっているようでいて、冷静。
登場人物は悲しんで泣いて傲慢に迫って開き直って、あらゆる気持ちのゆれをいったりきたりしながら
結果的に自分の気持ちを分析している。
その理屈っぽさが好きだ。
子どもが死んだことで、生きていた時はわずらわしく思っていた気持ちも愛しさにかわる。
人間って勝手でしょうもない。
それでもその気持ちを隠しもせず、お互いを容赦なく傷つけてとことんまでいくからこそ
つぐないへたどり着ける。

夫婦の身長差もそれぞれの雰囲気もあっていてよかった。

とにかく人の声以外は、ほぼ音のない芝居だった。
演じている人も観ている人も集中。
が、開始20分ほどでどこからか「ぐぅー、ごぉー」
舞台の人にも確実に聞こえているだろう。
誰かにつつかれたのか静かになるも、また「ぐぐぅー、がー」
ああ・・・セリフはつつがなく流れていき、いびきが気になる。
こっちが申し訳ない気になるのはなんだろう。

と、最後の最後で自分のお腹が「ぐー」と鳴ったときは、本当に焦った。
舞台までは響いてないと思うけど・・・

演出:タニノクロウ
出演:勝村政信、とよた真帆、野間口徹、馬渕英俚可、マメ山田、星野亜門(Wキャスト)・田中冴樹( W キャスト)

お祝いの花が<とよたさん><とよたさん><とよたさん>すごいな、とよたさん。

ちっちゃなエイヨルフ (笹部博司の演劇コレクション―イプセン編)ちっちゃなエイヨルフ (笹部博司の演劇コレクション―イプセン編)
(2008/11)
笹部 博司

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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