犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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風が吹けば桶屋が儲かるとかどこかで蝶が羽ばたいたら地球の裏側に何かが起こるではないけれど、
だれかが事件を起こすと参考図書担当の図書館員(つまるところのワタクシなんですが)が不機嫌になるのである。
ええっ、ここにきたっ!?
・・・驚くくらい影響をうけてしまいました。

元厚生事務次官宅襲撃事件で犯人とされる男が住所を図書館で調べたというのが話題になっていますね。
国会図書館ではいち早く「厚生省職員録」等の閲覧を中止し、対して東京都立図書館では制限しない判断を出していました。
都立偉いぞ。と、感心していたのに後日あっさりと撤回。より厳しい措置をしていました。
対象を「省庁の幹部職員」とし、今回の事件とは関わりのない名簿や住所の記載のない職員録も含めた上で「これらの資料の閲覧に当っては、注意を喚起する文書を渡すとともに閲覧席を指定し、複写(コピー)は不可とする」のだそうな。
注意を喚起する文書・・・いったいどんな文章なのでしょうね。
むしろ好奇心を煽りそうな気がしますけれど。
そして年明けまでの暫定措置っていったいなんなのでしょ。
年が明ければ問題は解決するのだろうか。

こんな風にいうと、
大変な事件なのになにも対応しない方が間違っている。
資料を制限するのは当たり前だ。
と思う人もいるかと思います。

もちろん、このようないたましい事件はあるべきではないし、結果としてその一端を担うことになってしまった図書館も何も考えずのほほんとしていていいはずはないです。

でも本来図書館の資料って、悪意を持って使用することを前提としていない。
そして人には知る権利があるのでそれを尊重するもの。
一般の利用者を信頼しない方法で一方的に決めてしまうのはいかがなものか。

事件後、出勤すると朝一で上司に「うちには厚生省の職員録ありませんか!?」ってつめよられ、
「うちにそんなものはありません。」で終わると思っていたのに、都立の対応の影響で今度は別の資料についても貸し出し禁止にしろだとか、閉架にいれろだとか。
最初から貸し出し禁止の資料だってことも知らない、それがどんな資料なのかも知らない人なのに・・・
別に都立が準じろと言ってきたわけでもないのに、同じようにしなければ!と焦るのはどうなのでしょう。
そしてなにより資料について理解してから対応して欲しいのだけど。
ああ、一から説明しなければならないのか。落ち着かせる方法はないものか。
なんて、影響がここにも飛んできたわけです。

決め事をするのに時間がかかるものなのに、こういった時だけ迅速なのは過剰反応な気がしてしまう。
うちの図書館に限ったことではなく図書館界全体として、今回のことで終わらせるのではなく、個人情報の記載されている資料についての取り扱いをもっと長期的な視野で考えられないのかな。

これでは一時的にわあわあとして、それでオシマイ。な気がするのですよね。

現実は「図書館内乱」のようにはいきません。

でも本当は人を信頼することしかないと思う。
図書館の資料をどう扱うか、悪いことに使ってるんだろうなという視点で見だしたらきりがない。
年々マナーも悪くなってかわいそうな姿になって帰ってくる本もたくさんいる。
制限をするとかじゃなく常識的な利用のできる人の多い世の中になる方法はないものですかねぇ。
なんだか大きくなってきたぞ。図書館っていうより自治体の問題?
ま、そこまでは影響しないと思いますが。

そのうち消えてしまうとは思いますが一応リンク貼ってみました。↓

「職員録」閲覧か制限か 元次官宅襲撃扱い悩む図書館(朝日新聞2008年11月26日)
http://www.asahi.com/national/update/1126/TKY200811260188.html

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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