犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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何年か前にイタリア語を習っていたのだけど、結局ぐだぐだとそのままになり
たいして話せないまま。
それにしてもいったいなぜイタリア語を選んだのか。
特にこれといって理由はない。
いつも陽気でうっとうしいくらい世話焼き(そうなイメージ)なところとか、
楽しそうで複雑でないイタリア人に憧れていたってことなんだろう。

というわけで「ミラノ朝のバールで」という本のデータを図書館で見つけたとき
そしてそれが意外にも着実に予約が続いていたということに驚きつつ、
まるで当たり前のように何も考えず予約のボタンを押して待った。
その時はこの本のことを何も知らなかったのだけど、イタリアが私を惹きつけたのだ。
なんだろう、これはきっとぴったりの本に違いないって。

そしてその気持ちも薄まってきた頃に、おもむろに本は届くのだ。
(予約した本というのは大抵忘れた頃にまとめてやってくる。)

ミラノ朝のバールでミラノ朝のバールで
(2008/02)
宮本 映子

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海の近くの町に住む小学生の女の子が誕生日に貰った写真集。
本の中に広がるイタリア惹かれ、彼女は写真家に手紙を書く。
そしてそこから彼女の道はイタリアにつながっていく。
人と人のつながりは、偶然からふとした思いから踏み出す一歩の行き先は、本人も思いもよらないところでつながっていてとても不思議だ。

本人にとっては何気ないつまらないと感じる1日でも
別の誰かが覗いてみたら、それは案外何かとつながっているのかもしれない。

著者の宮本さんは家庭の事情で大学を中退した後
「イタリアでウエイトレス募集」の広告に応募して、実際にイタリアへ旅立つ。
そして偶然その時そのレストランでカメリエレをすることになった男性と恋をして結婚。
憧れから本物のイタリアを経験する。

まるでドラマのようではないか。
(ちなみに大学付近で件の写真家と偶然の出会いもあったりする)

でも、この本の魅力はそこではなく。
とてもきれいな文章と彼女のイタリアを語る上での視線にあるのだと思う。
特に美しい文章、というものを意識して読んだのは
同じくイタリアで結婚し、エッセイを遺した須賀敦子以来ではないだろうか。
それでいてもちろん異文化の中の自分、面白おかしいイタリア人の生活を楽しく描いているのだから
面白くないわけがない。

ああ、イタリア。
行ったら私も変われるかしら。
と、思いをはせながら日本を感じる本でした。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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