犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
映画は監督や俳優の力量によって左右されるものなのかもしれないが、
一番の決め手は脚本なんだと思う。

先日あるドラマを見ていた。
現代の経済と企業のありかたを描いた硬派なドラマにしたかったのだと思う。
しかし、どうももったりしている。
スピード感がないというか、説明が多いというか・・・
本筋と主人公の私的なストーリーの二本立てにしたいらしく、主人公は頻繁に立ち止まってはああだこうだと話し合っている。
まるで視聴者に伝えるかのように。
そのために本筋の方が、ブツブツと途切れてしまうのだ。

うーむ、主人公が日本経済に立ち向かいつつ家庭の問題を解決するためにはいったいどんな脚本にしたら、視聴者を飽きさせないでいられるのだろう。

その答えが、この映画にあった。

『クラッシュ』でアカデミー賞を撮ったポール・ハギスの監督作品。もちろん脚本も書いている。
トミー・リー・ジョーンズ扮する元軍人である父親の元に、イラクからアメリカに戻った息子が出かけたきり基地に帰ってこないと連絡がある。
脱走するなどありえない、と父親はその行方を捜しに行く。
その地域を受け持つ警察の女性刑事はまるでルーティンのような自分の仕事にうんざりしている。
たいした用でもないのに警察に駆け込む人たちの多さ。
男性刑事からの圧力。
その二人が知り合って、苦い出来事の中真実に辿り着く。

行方のわからない軍人を捜すという本筋と、それにまつわる人々の日々。
それがいちいちセリフにして説明しなくても、ちょっとした仕草やシーンによって観ている方に無理なく伝わってくる。
正しく筋道が通っていて、この人の脚本は好きだな。
息子と同じ部隊の仲間たちの心情も丁寧に暴いていく。
手がかりとなる携帯画像の映像が要所要所に入ってくるなど謎も残されていて、最後にイラク兵の傷の深さに気づいた時誰もが戦争について考えさせられるだろう。

アメリカという国は、いつだって大きくて自国が正しいと思っている。
でもその中に住む人によってこんな結末の映画が作られるなんて。
そして何も言わず(かどうかは不明ですが)上映させるなんて、こればかりは頭が下がります。

あの父親と母親はその後もしかしたら夫婦生活が破綻してしまったのではないだろうかと
終わった後もつらつらと考えてしまった。

告発のとき@映画生活
ポール・ハギス監督作品
トミー・リー・ジョーンズ
シャーリーズ・セロン
スーザン・サランドン

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://torota.blog31.fc2.com/tb.php/416-e17b67f7

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。