犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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ことは、歌舞伎座へ行く前に寄ったラーメン屋。
そのトイレのドアに「すずめ二人会」のポスターが貼ってあった。
「怪談牡丹燈籠‐栗橋宿‐」を三遊亭圓朝のお墓のある全生庵でやるらしい。
白石百物語ですっかり牡丹燈籠に火がついて、平日だけどもういいや!と、チケットの電話をしてみると、昼間の回は空きがあるとのこと。
茹だるほどの猛暑が始まったその日、汗をかきかき全生庵へ行ったのでした。

「すずめ二人会」とは、落語家の林家正雀と歌舞伎役者の中村芝雀というふたりの雀さんが開く会。
いったいどんな牡丹燈籠になるのだろう。

日暮里で待ち合わせる、最近読んだ「警官の血」の安城さんが落ちた跨線橋はこの辺か。
天王寺駐在所に五重塔・・・15時開演にはまだ間があったので、なぜか安城さんを巡る散歩。
谷中墓地の真ん中にある五重塔跡の前の小さな公園で、休憩する男たち、パンを頬張るすずめと闘いに敗れた鳩、そして鳩を狙ってじっと見ている鳥部猫。
安城さん、治安は守られていますよ。

全生庵をめざしてひいひい汗を拭きながらゆくが、どうしても迷う。
同じ道を二度通る。
工事現場道のコンクリを直しているのか中の水道管を調べているのか
作業員と黄色いランドセル。ん。ランドセル?
なぜかひとりだけ、三分の一くらいの大きさのボクが、当然のように参加していた。
普通に輪の中に加わって腕組をして地面を見下ろしている。
そして作業員のみなさんの誰一人として、危ないから近寄っちゃダメ!とか、言っている素振りもなく。
一員として認めているようなのだ。
30分後くらいに通ると、現場は移動しており彼も同じように移動していた。

やっと見つけた全生庵には、座布団とパイプ椅子が並べてあり、扇子でぱたぱた扇ぎながら開演を待つ人たち。

お囃子が鳴って、
林家彦丸の落語、住職と林家正雀、中村芝雀による三遊亭圓朝についてのお話、
落語林家正雀「お露新三郎」で休憩が入って、
後半は二人の掛け合い噺で「お札はがし」と「栗橋宿」。
掛け合い噺は、落語のようなお芝居のような、正雀さんが<伴蔵>をそしてもちろん女形である芝雀さんが<おみね>をやったわけですが、
素顔で演じているのにもうそこにいるのは江戸っ子のおかみさん。
身振り手振り立ち上がったり、上目遣いで亭主を責めたり。
ひとつひとつの所作が美しい。
正雀さんの落語は親しみやすく、派手さはないがしっかりと伝えてくるように感じた。

すべてが終わった最後に、カッポレで景気をつけて、最後は一本締め。
怪談噺の後始末、今回は塩まきではなく気運をあげる方向で。
肩肘の張らない、ちょっとそこまで落語みてくらあ的な粋な会。
子どもが子どもらしく、地域の人が人間らしく生活しているところでやるにぴったりの「牡丹燈籠」だった。

しかし人ってあまりの暑さに寝てしまうものなのか、面白いのに頭がゆれる~。ああ~。
修行不足でした。

外に出ると夜の回のために入り口から本堂まで蝋燭が準備されていて、確かにこの方が風情があるな。
でも、明るいうちには明るいよさがあるはずさと圓朝のお墓参りをすると
同じ敷地の中に<ぽん太>の墓が。
もしやペットか。なんていい人なんだ圓朝師匠!

と盛り上がって帰ってきたけど、どうやらお弟子さんのようですね。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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