犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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猫鳴り猫鳴り
(2007/08)
沼田 まほかる

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晴れて気持ちのよい休日、家族連れのいる公園、買い物をしているスーパー。
ほんとうになんてことない普段の生活の中で、ふと何かに頭の後ろを引っ張られる。
ふと見れば、こんな日常は彼方に消えて奥へ奥へと引きずりこまれていくかもしれない。
どんな人にだって闇はある。
孤独だってあたりまえ。
誰にだってうまくいかない、どうにもできないことはあるのだ。
それを表に出すか出さないかの違いだけで。

単に「猫」と書いてあるだけが理由で手にした「猫鳴り」は、その気軽さに反して衝撃的な作品だった。
子どもはできないだろうと思っていた夫婦にやっとできた胎児が消え去ったその後。
絶望と孤独にとらわれた少年。老猫をみとる老人の話。
それぞれに生きていくことの寂しさというか、切なさというか。
それとも、怖さなのだろうか。
生きるっていうのは、薄膜に包まれたものなんかじゃなくて、もっと生々しいものをぶつけ合うものなんだと言われているような気がした。
どれも訴えることはあるけれど、動物好きにぐっとくるのはやはり最後の話だろう。
自分ならこんな風にしっかりと看取ることができただろうか。

そしてこんな本を書く、沼田まほかるという人はどうゆう人なんだろうか。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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