犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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北千住・シアター1010にて白石加代子の『百物語第二十四夜』をみる。

今日の演目は三遊亭円朝の『怪談牡丹燈籠』でちょうど80話目。
落語では15日もかかる演目を2時間でまとめるので、ダイジェストですよ。
と、はじまったとおり展開がするりするりと進んでいく。
タイトルは知っていたものの内容はこんなこととは思わなかった。
ああ不運な人なり。ハギワラさま!
昔の人は、本当の怖さをうまく表現したものだなと、その先も気になってしまった。

さて先月初めて歌舞伎座で 『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)白浪五人男』を観た時

実は寝てしまうかも、と心配していたのに目はぱっちり。
子ども向けテレビ番組「日本語であそぼ」で覚えた
「しらざーいって、きかせやしょー」の弁天小僧のセリフを生で聞けるときたら、
寝てる場合じゃないわけだけど。

実際に目にしたらスタイリッシュで、5人の悪党が揃ってポーズつけるところなんて
なぜモデル立ち?
まさに写真撮らずしてどうする!(もちろんカメラは禁止なのです)
と大興奮。

歌舞伎の世界に魅せられるとともに、話がわからないところは自分の想像力で補ってお話を完成させるという楽しみがあったとは意外な発見だった。
高いカタログを買えば説明が書いてあるのだけど、なんとなくこんな感じ?で話をつなげていっても
うまくいくもので。
きっとこうなんだよ!と、勝手解釈な弁天小僧を作り上げていたのでした。

白石加代子の舞台はもちろん伝統芸能ではない。
しかし、日本の伝統的な怪談語りのスタイルをもつ百物語はそれらと同じような引力を感じる。
それは演じる白石加代子の恐ろしさがそうさせるのかもしれないけれど。

舞台にいるのは彼女ひとり。
それなのにまるで登場人物ひとりひとりが存在するかのように話し出す。
幽霊に頼まれて欲に駆られたトモゾウがお札を剥がすくだりも、
ひたひたとおそろしい。
きっとこうなっちゃうんでしょ?こんな展開なんでしょ?と思っちゃいるけど、どきどきしちゃうのだ。

会場には目の不自由な人も来ていた。
そうか。
芝居と違って語りは目が見えなくても楽しむことができる。
目の前で役になりきって身振り手振りをし、あちらこちらに動き回り各々の登場人物を演じわける
白石加代子の姿が見えなくても、
耳と臨場感だけでその人の想像の世界を補うことができるだろう。
そして時には目に映るものよりも、濃密な世界を映し出すのだろう。

「今日はとっても悪いものをいくつも出してしまいましたから、でもこれで心配はありません」
と客席に向けて塩を大盤振る舞いしてくれる茶目っ気がこれまた素敵な大女優でありました。


うむ満足満足!で終わりたかったのに・・・

マルイの上にあるこの劇場。階下は閉まっているからか、その場からはエレベータに乗れないという。
目の前のエレベーターには入れないようにロープがわたしてある。
階段でレストラン階まで降りろというのは、なんともひどいんじゃないだろうか。
夜の公演は毎回こうなのかな。
ならばこんなところに劇場を作らなければよかったのに。
と、恨み節をひとつ。
  

コメント

目が見えない人でも芝居は関係ないって、そうですよね。
音・気配から十分想像でき楽しめますもんね。
北千住に劇場があるんだね、エレベーターなんで使えないんだろうか?
何かまずいことになるんだろうか?
不思議だね。

うん。
芝居というより、語りといった方がいいかな。芝居の内容にもよると思うけれど。
説明が多いものだったら、目を瞑っていても楽しむことができるだろうと思いました。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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