犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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ポスターの雰囲気、ぽーっと立っている女の子と微笑もうかどうしようか考えているうちに写真撮られたみたいな学生男子、そして監督の名前、で観にいくことを決めた映画。
萩生田宏治監督は、『帰郷』があとをひく感じでよいんです。
なんだかわけがわからないうちに巻き込まれていく主人公が、終わってみれば外から的にはなんにも変わっていないけれど、その人の中では何かが変わった。奇をてらったところがない、一見物足りなさを感じるけど、普通の人の気持ちがじわじわとしみてくる辺りがツボです。

今回の『神童』も映画の中の人ではなく、その辺にいる普通の人を描いている。
もちろん、13歳にして才能あふれる神童とピアノが好きでたまらない浪人生、こんな設定は普通じゃありえませんが、その設定を違和感なく作り上げるのはやっぱりどこにでもいるどこにでもあるそんな街と人があるからで。
でも、それが現実世界では無くなりつつあるということが、さらにこの映画に惹かれてしまう理由なのだろうと思います。

なにがあっても娘の才能を守ろうとする母親に反発して、なんとなくピアノから離れたいと思っていた成瀬うた(成海璃子)が、八百屋の2階から聞こえるへたくそなピアノを弾く音大受験生菊名和音(松山ケンイチ)と出会ってはじまるお話。

大人びている成海璃子が、ここでは本当にいそうな中学生に見えたことにまずびっくり。
(成海さんがピアノを弾きながら口をきゅっと結ぶ姿は、あら、のだめみたい。)
中学校生活ってかわいいなぁ。あんな風だったなぁなんて大人になると忘れていることを、監督はちゃんと覚えているんですね。
うたにいつも喧嘩をふっかけて、そして逆に殴られる男の子。よい!
松山ケンイチも自然で、ワオの心の動きが感じられる。軽いべらんめえ系も意外といけるみたいです。
そしてなにより、彼が住んでいる八百屋の2階がすっごく好み。

そんな世界にピアノが加わって、音楽がさらさらと流れていく。
最後の原田郁子の声が頭から離れず、ついCD買ってしまいました。

光の中で目をつぶると明るさだけが奥に映る。
閉じた目の奥をじっとのぞくと、うっすらとキラキラした何かが見えてくる。
そんな映画だったな。

神童@映画生活

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Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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