犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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たんに、『犬』ってついてるから観にいったっていわれそうだけど、このタイトルを聞いたら惹かれてしまうと思いませんか。

原題の"36 QUAI DES ORFEVRES"というのは、パリ警視庁の住所。つまり桜田門っていってるのと同じ意味。
これを『あるいは裏切りという名の犬』とした邦題のセンスがいい。
ノワール感漂っていて、雰囲気のある題名です。

オリヴィエ・マルシャル監督自身も元警察官で、実際にパリの警察であった話を元に作られた映画。パリ警察、かなり危険です。
ふたりの優秀な刑事、かつての親友で同じ女性を愛し、そして今は対立している。
ひとりは、昔のやり方を重用し、新しい警察の規制には反抗する。危ない橋も渡るけれど人望も厚く出世よりも正義感。演じるのはダニエル・オートゥイユ。
もうひとりは、出世だけがすべてで汚い手を使って、相手を蹴散らし上り詰める。かつての親友が自分よりも認められているということに我慢がならない孤独な男。演じるのはジェラール・ドパルデュー。
パリで起きたある事件と、それによって対立を深めるふたりの刑事。蹴落とし憎み、果てにはおいおいこんなことにまで・・・というとにかく刑事ばかりが出てくる警察映画。
謎とか事件とかいうよりも、警察内部が危険です。

カッコイイおじさんふたり。男は顔ではないのよ。だって確かに、カッコイイ。
が、しかし、雰囲気にのまれてそう思ってしまっているだけかも。という不安がないとは言い切れない。
出だしは好調だったんですけどね。冒頭の警察と犯行グループの対比とか、現実世界から映画の中に入り込んでいけた。ただ割りと細かい部分は観客まかせ。
そもそもどうしてふたりが対立したのか。ふたりと女性の間になにがあったのか。その辺は想像しろってことなんでしょうか。
登場人物の情報が少ない分想像すればするだけ深く入っていけます。そんなことしなくても、渋い男と心の闇とフランス映画っていう状況だけで酔うことはできます。
もしかしたら媚薬の処方が切れて、え?これって匂いだけ?具はなかったんだっけ?となるかもしれませんが。
これは大画面で観てこその映画。細かいことはあまり気にせず浸るに限る。

久しぶりに激しいフランス語を聞いて、それでも美しいのねーと感心。
個人的には悲しいことになってしまう(これだってなんとなく想像つく展開だった)エディさんが好きですね。
それにしてもヴァレリア・ゴリノ、すごく色気あってドキドキしました。

でもこの映画の一番の見所は、
ジェラール・ドパルデューのころころした指です。

あんなに冷酷非道の男の役なのに、なんとなくかわいそうに思ってしまうのは彼だから。そしてそんな男なのに、大きな手にころころした指。丸まった背中。それがよかった。

リメイク好きなハリウッドでは、ロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーでやるようですがこの雰囲気は出せないでしょう!
役者、パリ、タイトル、すべてが何かを醸しだす、何もなくても何かありそうなフランス映画をどう作り変えるのか、楽しみでもあります。

コメント

フランス映画はあまり観た記憶が無いのですが、深夜ケーブルテレビとかでやっているものを目にします。
独特の世界がありますよね。

フランス語って怒っていても
音の響きが軽やかには聞こえますね。

やはりフランスの人が母国語を誇りに思っているだけはありますね。
とはいえ、もしスラングを使用していたとしても理解できないですね。
日本語だって美しい言葉らしいのですが。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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