犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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日頃、書にふれる機会は特になく、上手に書けるといいなぁってぐらいで書とは無縁の生活を送っているのですが、「面白かったから見に行ったほうがいいよ」と楽しそうに感想をのべる人がいたので、その気になって出光美術館に「書の名筆Ⅲ 書のデザイン」展を見に行ってきた。

帝国劇場の9階をめざしフロアに入ると専用エレベータホール。
初老の男性がゆったりとエレベーターに乗せてくれました。
うーむ。大人の香りだ。
9階に着いて降りるとこれまた、美術館らしい落ち着きがあります。
なんだかこんな感じははじめてかも、と思って角をまがると

そこは素敵なおばさまワールド

おおう・・・

しかし、満員御礼会場がごったがえしてますよーっていう大規模の美術館とは違い、ほどよい混み具合だったのでパワーにあてられることなくのんびり見ることができました。
そして若い人の姿もちらほら。

名筆をみた感想は、「おもしろかった!」

気になった物件は、まず則天武后の作品。
気合の入った太い筆は彼女のイメージそのままで、隣にあった高宗の筆の方が女性的。
なのに、ハネとかトメの部分にかわいい鳥の絵がほどこされているんですよ。
本人がつけたのではないのかもしれないけれど、つけてよし、って許可したのだとしたら...考えると楽しい。

草野心平の「ゆき」という詩や宮沢賢治の「風の又三郎」は、読むというよりも目で見て感じる作品だった。見ていると本当に雪がしんしんと降っているようにみえるし、風がどうどうと吹いている世界がみえる。
徳野大空という人の「草原」という作品も、「草」の象形文字(たぶん)をたくさん書くことで草原を表しているのだけれど、離れてその作品を眺めると本当に草原になってるんです。
まるで一枚の絵のように。

紀貫之や藤原定家、西行なんていう歴史的有名人の書も実際にみると近さを感じて、本当に存在したんだなっていう、上手とかなんとかいうよりも別の次元で感銘をうけます。
平安の男は、"かな"文字書いてふにゃふにゃだなぁなんてね。
笑えたのが、徳川家康の「日課念佛」
半紙に整列するたくさんの「南無阿弥陀仏」の中に「南無阿弥家康」が3つありました。
いったいどんな顔して書いてたのかね?

小林一茶の「あさがおの 花でふいたる 庵哉」の朝顔の部分が絵だったり、富岡鉄斎の「福内鬼外図」の絵の中の鬼が「鬼」の字で表されていたり、もう絵なんだか字なんだかわかりません。
絵の中に文字が隠されていたり、本来漢字で表すところを絵に置き換えていたりとみなさんいろいろ考えつきますね。

ところで、松尾芭蕉本人が書いた句の前で悩むことしかり。
句の脇に「はせお」って書いてあるのだけど...?
はせおさん?(「指輪物語」じゃないか)
いや、いやいや。

はせお、はしょお、はしょう、ばしょう、芭蕉!

いやー、書道って面白いですね。

"書"というと、美しく字を書くことに力を注ぐように思っていたけれどアートなんだとわかりました。
そして、楽しげに友達と見入るおばさま達の気持ちもわかりました。

会場を出ると、ご自由に飲んでくださいとお茶などが置いてあります。
そこからの夕日が素敵らしいのですが、その日は時間的に少し早すぎ、これが精一杯。

20070218234443.jpg


また行ってみようかな。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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