犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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フラガールを観てきた家主が一言。
「やすこさんが出ていたよ。」

はい?

やすこやすこやすこ・・・

「なんかボロボロ泣けちゃって。鬼目でも泣けるかも知れないから。観てきたらいいと思う。」

ほう。

ということで、観ました。いや、元々観るつもりだったんだけどね。

閉山に追われる炭鉱の町福島県いわき市に、常磐ハワイアンセンターができるまでのお話。
炭坑という仕事への誇り、新しいものへの抵抗。家族の思いや希望、過去のある女とそっと慕う男。
もうこれでもか!と王道てんこ盛りです。
ある意味ベタなストーリーなのに、いったいどうして泣けてくるのでしょうね。

そっと気づかう、影でささえる、人のために泥をかぶる。
なんでもはっきりきっぱりと気持ちを伝えるアメリカ的な文化が主流になる前の、とても心地よい日本の姿「気持ちを察する文化」がそこにはありました。
だから泣けるんだな。
そして、がんばれば夢はかなうということが純粋に信じられる、いや願うことができた時代の生きることに真摯な人の姿に泣けるのだと思う。
母に代わり弟妹の面倒をみる女の子は、ダンサー募集のちらしを握りしめ、今ここで飛び込まなくちゃ一生抜け出せない!と言う。
人には飛び出す時が必ずある。けれどたくさんの漠然とした夢候補がちらちらみえる今のわたしたちは、あれにしようかこっちがいいか、気がつくと乗り過ごしてしまったり。
あの時代の彼女たちにとって、選択肢はひとつしかなかった。
飛び込むかとどまるか。

落ちぶれて田舎でフラダンスを教えることになった女は、生徒の熱意に本当の自分を見つけていく。長年炭坑で働いてきた母親は、真剣に踊っている娘を見て「仕事っていうのは汗水たらして歯を食いしばってやるもんだと思ってた。でも、人様を楽しませるそんな仕事もあるんだね」とつぶやく。

松雪泰子演じる先生に岸部一徳が
「先生、本当にいい女になったな。」
女にとってこれに勝る褒め言葉はないな。

ちなみに、豊川悦司いい男になったな、なんて映画館を出たら目の前に「愛の流刑地」のポスターが・・・うーん微妙。

そんなこんなで、あれ!?やすこ・・・。
あ、やすこ!?

そうです、普通の人で気づかなかったけど、「我輩は主婦である」のやすこさん。出演してました。さすが女優。がんばる母ちゃんやってました。
これまで<赤いトレーナーの女>やら<なまはげ>やら呼んでいましたが<池津祥子>さん、大人計画の人だったんですね~。

コメント

やすこ

TBありがとう。
「大人計画」の映画界侵攻作戦は限りがありませんね。個性的で芸達者な役者ぞろいです。

kimion20002000さん

こちらこそTBありがとうございます。
「大人計画」は映画にテレビにと気がつけばあの人もこの人も状態ですね。しかし、まだ芝居はみたことがないのです・・・。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
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