犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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東京のはずれにある"まほろ市"で便利屋を営む多田と高校の同級生で居候の行天。彼らの日常をまったりと描く短編連作集。
確実にゆるい感じではあるけれど、ちょっとイっちゃってる行天のおかげで多田は気苦労が耐えない。そんな日常の奥にふたりの過去が見え隠れ、少しずつ心のガードが取れていく。

登場人物はふたりともぐだぐだですが、要所要所をきっちりしめるあたり見習いたい人たちでもある。いや、行天を見習うのはまずいか。
なぜなら行天という人物、美男子でありながら愛想なし、キレ味鋭く腕っ節が強い。高校の3年間で一度しか声を発したことがないというスゴイヤツ。その"一度"を作ったのが多田という因縁めいたふたりの再会から話ははじまり、腐れ縁になって終わる。

三浦しをん、つるっと読めて面白い。特に"フランダースの犬と少年の回"はよかった。多田が語る言葉は現実であっても希望を失わない。でも、もっとふたりの心の奥をみせて欲しかった。特に行天は、彼のトラウマのあたりがさらっとしすぎでよくわかんなかった。というわけで、直木賞を取るほどなのかどうかはわからない。ま、直木賞に過度な期待を持ちすぎているからなのかもしれません。
これで終わるなら物足りない、続きを期待する作品でした。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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