犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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図書館戦争
有川 浩著 / 徒花 スクモイラスト

空の中』では、謎の空飛ぶクラゲ(のようなもの)と航空自衛隊、『海の底』では突如横須賀に現れた巨大ザリガニと海上自衛隊、さてさてお次は?

今度は図書館が舞台。
しかも、作者好みに図書館も自衛隊のように武装活動する。

<メディア良化法>なる法律が制定され、公の組織によって極端に検閲が行われるパラレルな近未来世界の話。
その検閲制度に対抗するために図書館は<図書館の自由に関する宣言>を法律へと昇格させて、あらゆる検閲から図書を、本を読む自由を守るため武装化する。

本の値段は高騰、それでもどうしても読みたい本があると買いに行った書店で主人公は運命の出会いをはたし、その運命(憧れの王子様に会いたいってやつですね)に導かれるように図書館防衛員になる。

固い部分と甘い恋愛とりまぜて、作者的にはめざせ月9だったようですが。
恋愛とは程遠いところへいっちゃってます。
そっちの方は、ベタな展開で読めば誰しもが気がつく王子様。
メインは図書館のゆくえと主人公の成長といったところでしょうか。

かなり期待して読んだ分、世間のみなさまの評価よりも下がった。
テーマは面白いし、図書館関係者なら知ってる<日野図書館>やら<図書館の自由に関する宣言>やら虚実とりまぜているあたりがよい。
テンポはいいし、さりげなくメッセージ性も感じる。

では、なにがひっかかってしまったのか。

微妙なんですよ。
主人公を絡めた時の登場人物の会話の部分なのだけど、テンポよく進めば進むほど心の内面がダダ漏れなんです。
落ち込んだりやきもきしたりうれしがったり怒ったり…
そのすべての気持ちがセリフとなって溢れ出ている。
心の中で葛藤している時も、心のセリフが地の文で説明されてるし。
そんなに全部教えてくれなくても大丈夫よ~。と思ってしまいました。
読書のよさは、想像できるところ。
行間を読むことで主人公の気持ちを推測するってことがこの小説ではできなかった。
これはライトノベル。
だから、大人が書評で絶賛するっていうのもなぁ。
いや、あまりにも多すぎだったから。

ハードカバーで出しているあたりメディアワークスの狙いがあるのだろうけど、
大人向けとしてはちょっと幼い部分があるし、中高生が読むには法律の部分とか難しいかも。
そしてこの内容であの値段はちょっと厳しい気がします。買い手としては。
もちっと中高生向けにして文庫で出した方がいいかな。
図書館について考えるきっかけになってくれるかな、なんて。

しかし、実際にこんな世界になったら怖いですよね。
でも権力者の一言がものごとを左右する場合もあるのでしょうし、こうならないとは言い切れない。
こんな世界になったとして、自分は図書館防衛員になれるだろうか。
ううーむ。

「本の雑誌」が選ぶ 2006年上半期エンターテインメント第1位

9月11日に続編の『図書館内乱』発売予定だそうです。
読もうかどうしようか…思案中です。
読んじゃいそうだな、図書館で借りて。

コメント

またしても携帯から

今晩は、図書館戦争は面白そうですね。
探して読んでみます。
天使と悪魔は飽きてきました。

もんちさん

気楽に楽しむにはいい本ですよ。
図書館でゲットしてみてください。

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寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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