犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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夏休みを取らずにいたらすっかり9月。
やりくりして取ってみるとずいぶんと祝日が増えたんですなぁ9月って!
ああ、なんて忌まわしい連休。敬老の日がいつなのか、そこに意味はあるのか、お上の提案する合理的な考えにもイラッとしてしまう長さで、気がつけばシルバーウィークなる名前もついておる。

なんなんだいったい?!

いや、結局は自分の夏休みと連休がくっついてがっつり秋休みとなってしまったわけなのだ。
旅行にでも行こうかと妄想してみるものの、山部発足につき(この件についてはまた後日)予想外の出費などあり・・うーん。
旅行計画は妄想旅行クラブで終わり。
それにしても、ずっとだらだらしてるのももったいない。
ということで、かねてより頭の片隅に住んでいたある島への上陸を決意。

日帰り無人島探検・猿島

ずいぶん前から気になってはいたのだが、一応無人島だし、ひとりで行くのもどうだろう?ってことでずーっと保留になっていた。この際ひとりだっていいのだ。

もうアラサーだもん。ひとりでできるもん!

横須賀の三笠港から約10分。
1時間1本の船に乗っていざ上陸。
玄関のささやかな海岸には、バーベキューを楽しむ酔っ払いがひしめいていた・・・
今日は平日ですが?
ってか、無人島ってこんな・・・?
ちょっとショック。無人島って響きには、もっとひっそりとしたイメージがあるじゃないですかー

と思うのもつかの間。
この夏初めての海じゃん、もしかして!
と浮かれてうっかり波と戯れる。あわよくば裸足になろうとする自分を、おいおいひとりでこれって絵的にどうよ?海岸で賑わっているバーベキュー人を考えると、どうにも悲しい姿だぜ、自分。
楽しんでいる人は気にもしないだろうけれど。なんとなく断念。

アラサーにも、できないことってあるんだす。

ということで、探検開始。
お勧めコースに沿って進めば所要時間1時間で島を廻れるとありますが、歩いては止まり眺めてはカシャリ。
とても1時間ではすまない楽しさであった。

明治時代に軍事要塞の島として作られ、第二次世界大戦でも使用されたとかで弾薬庫とか薄暗いトンネル(愛のトンネル・・・うぇぇ)とかあって大人も子どもも楽しめること請け合いである。
小さな島なので降りたらみんな一列になって同じルートをたどるとか・・・と覚悟していたのだが、人に逢うこともなく、どこからか聞こえる人の声と鳥の声をなんとはなしに聞きながらひたすら写真撮影。
(ツェッツェッって鳴いている鳥はなんて名前なのだろ。つんのめりながら靴のつま先を地面に引っかける音、もしくは歯の隙間から空気がもれちゃった様子をつい想像してしまう。)
うむ。ひさびさに写真部してるなぁ。

実際、お年寄りや家族連れが散歩していたり、熱愛的男女が世界をつくっていたりモデルの撮影をしていたりいろいろな人がいた。

奥に進むと島の側面に日蓮洞窟と呼ばれる古代住居跡があり、そこへ行くには海へ向って階段を下りていかなくちゃいけない。洞窟もなんだかおどろおどろしくて、その時はちょっとドキドキしましたね。断崖絶壁ってほどではないけれど、ひとりだしつるっと滑って落ちても誰も気づかないかも・・・と思うとまさに探検気分!
海の上空を通るヘリコプターに向って「たすけてー」って遊んでたら、海の中から人がでてきてものごっつびびりました。こあい。ひとりごと連発です。

島の逆の先端にはオイモノ鼻という岩(島の形?)があるらしく、これもまた岸壁を階段で降りて行かなくては見られない。こっちは割と降りやすくて、鼻歌交じりに進んでいたら岩の上に世界を作り出している熱愛的男女の姿が(行きの船でもタイタニックばりに風に吹かれていたふたり。”タイタニーズ”と名づける)いたたまれず断念。

要塞というだけに、積み上げられたレンガが重厚で見ごたえある。時代によって風化され自然と一体になりつつある島をみると、植物のじりじりした力強さを感じる。
うっそうとした薄暗い中に木々の光と影がレンガにうつしだされて、影絵のようでみていて飽きなかったけど、そんな人ほかにはいなかったっすよ。

光と影に覆われた島、猿島。でも猿はいない。
近くて日常を忘れられる、いろんな楽しみ方のできる島でした。

猿島1
猿島2
猿島3
猿島4
猿島5
猿島6
猿島7
猿島8
猿島9
猿島10
猿島11
猿島12
猿島13

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りへいさんとはなんぞや?
このブログをみてくれる人は、もしかしたら緑の目で赤い鼻のトラ(猫じゃないと思う)のぬいぐるみを見かけたことがあるかもしれない。
りへいさんとは、いつからか旅行に同行する一の友となった、ぬいぐるみ。
一人旅では必ず、誰かと一緒の旅でもたいてい、ちなみに私が行ったことのないイグアスの滝・マチュピチュにも行ってしまったほどの旅好きなのだ。
いい歳してぬいぐるみひとつで、と言われても仕方がないのだけど
今回の同行者オバチャンに言わせればりへいさんと私の間柄は「恋人をも超えた、もう家族の域だ」
奄美でりへいさんを落とした時は(学べよ・・・自分)すぐに発見したのに。

その、りへいさんを本当に失くしてしまったんだなぁ。

バスは台北まで行くものだったので、そのまま終点の忠孝復興駅まで行く。
駅前の立派なSOGOでトイレによって、このあとは夜市へ行こうと士林駅に向うことにする。
まだ明るいので手前の中山駅で林田桶店と山さんに勧められた足ツボマッサージ美楽健康中心へ行く。
1日歩いた足で汚いなーと申し訳なくマッサージ師さんを見上げると、手にはきっちり医療用ゴム手袋。
そうか!今はそうなのか!
駅でワカモノが人気のスイーツの店があって行列なんだといっていたのはどこだろう?と、中山駅の反対側をふらふらし、さて夜市へ行くこうとまた駅構内を歩く。
ふとカバンをさぐると買ったパイナップルケーキの箱にりへいさんが下敷きになっている様子が見えた。
カバンの中もぐちゃぐちゃだしちょっと止まって整理してもいい?と、袋を覗くと・・・

い、いない・・・

だって、いま姿をみたのに?え?振り返っても、通路に落ちていない。
え、えー…りへいさんー・・・

軽く、いやかなり動揺。
そんな私にオバチャンは、

「行くよ!りへいさんなんだよ!?捜すんだよ!」

そして、来た道を逆戻り。
まず駅の案内所で聞いて、入った場所から外に出て、牛乳大王を越えてコンビニを曲がって逆側へ移動してパイナップルケーキ屋へ行き桶屋へ行き足ツボ行き・・・

美楽健康中心は、日本の方が経営していたので言葉が通じて親身に対応していただきました。
金瓜石で撮ったりへいさんのデジカメ画像を見せて、これを失くしたというのを向こうの言葉で書いてもらった。

りへいさん最後の笑顔

「我的布姪姪不見了。請問是否有人看到?」

結局中山周辺では見つからず、忠孝復興駅のSOGOまで行く。
トイレ確認。なし。遺失物案内所へ行く。画像と訳文を見せると、素敵な笑顔で引き出し(だったかな)をあけるので「よかったー。いるんだ!」とぬか喜び。

オバチャンは「こうゆうのは、自分で納得するまで捜さないと後悔するからね」と言ってくれたが、
外は暗くいかに台湾といえども言葉が通じなくては打つ手がない。
そもそも、街のどこを捜したらいいのか。
通った道はすべてなぞったのだから。
もしかしたら、バスの中か。
そもそも乗る前のあわあわの時に落としていたら?
じゃあ袋の中で見かけたのはなんだったんだよー。

泣く。
本気で泣く。
ひとりだったら。

さすがに、このまま甘えていてもいけない。
でもごめん。もう夜市には行く気になれない。だから、この近くにある346に行くでダメだろうか。
ホテルに帰るかと思ってたよ。と、オバチャン快諾。
確かに、ひとりだったらホテルへ直行だ。しかし、親しき仲にも気づかいは必要。
346は、台湾ビール工場内の倉庫を改装したバーなのだ。
そして地図を見ながら黙黙と346をめざす。
ガイドに載ってるみたいに、346ドーンと電飾がピカっているのを探していたが実際は「あの・・・入っても大丈夫ですか」と確認したくなるくらい普通の工場の入り口が待っていた。
奥へ行くとガイドブックのとおりだった。
呆然と座っているとオバチャンがビールを注文してくれる。
とりあえず飲む。味がしない。(ビールのせいじゃなく。たぶん)
もう少し食べるものが豊富だとよかった。

期待に反して平日だからかあまり賑わっておらず。会社帰りのみなさんがチラホラという様子。
食べるものが・・・

結局早々に立ち去り、タクシーを捕まえ阿宗麺線(アーツォンミエンシエン)という西門エリアの立ち食い麺屋さんへ。ここなら歩いてホテルへ帰れる。
台湾2度目であるオバチャンが前回気に入ってしまったお店なのだ。
そうめんの煮込んでくたくたにしたところにしっかりしたカツオだしのスープがとろりと絡まった、という説明がわかりやすいだろうか。
不思議と味わい深い味だったと、今なら思い出せる。
今食べたらきっともっとうまかった。
とほほ。

その夜以降、いつでも旅行では先にぐーすかのはずの私は眠れず。
布団かぶって本気で泣いた。
結局は寝るんだけどね。

そしてこの件が帰国直後の<請問是否有人看到?>のブログ記事になるわけなのだ。
台北に向けて捜索願を出したってことです。
いまだ朗報なし。
次回お楽しみに!
なんて、書いておきながらまたしてもお待たせしました。
いったい、なぜにこんなに時間がかかるのか・・・(そうまでして書く必要があったのかしらん、なんていいたくはない)ひとえにこの日。この日の夕方を思い出したくないからだったのだ。
たぶん。

オモシロ鉄道時間を経て、ついた瑞芳の駅前はそれこそ”素のままの台湾”といった風情。
ぷらぷらしたい気もあるが、まずはバスを探さねば・・・発見!
先払いか?そういえば、山さんが貸してくれたカードは確かバスも使えたはずっ!!印籠のように掲げるとうなずく運転手。日本と同じようにカードをタッチして、まさに出発寸前のバスに乗り込む。
ずんずん山を登っていくバスに30分ほどゆられると九份(ジュウフェン)へ到着。
しかし私たちはそのまま5分ほど先の金瓜石(きんかせき=ジングワシィ)へ。

バス

バスから


金瓜石は、日本統治時代に金鉱山として栄えた町らしい。現在は、その頃の建物などを保存するために黄金博物園区というエコロジカルパークになっている。さて、入場料を払おうとするとワカモノが流暢な日本語で「コンビニで買い物をしていませんか?」と聞く。
してます。駅のセブンイレブンで。
買い物をした人は入場料が無料になるキャンペーンをしているのだそうだ。
レシートを見せると、手の甲にハンコを押してくれた。

旅先ではまずはともあれお手洗いっと、入ると洗面所にグリーンが。花瓶というには不思議なしくみ。
茎が長い場合に便利な仕掛けになっている。

トイレに緑


園区には、昔の建物や黄金博物館があるけれど、なにに一番惹かれたってそれは山。
緑生い茂る金瓜石から周りを見渡すとそこもまた緑。
そしてもりもりっとした山は、非常にかわいらしい。
今思い返しても、この旅行で一番気に入ったものは、もりもり山なのだ。

山 金瓜石から

山 金瓜石から2

山 金瓜石から3


じっくり見て廻ると、照りつける太陽にじりじりやられる。
なので黄金博物館までたどり着いたときは、もうここで終了でいいんじゃないかって気になってしまっていたのです。
よーく、考えてよーくガイドブックみて!
そうゆう思考がすでになかったのだね。だから、やっぱりこの日はちょっとまずかったのかもしれない。

金瓜石で


奥の方に見える道、そこを通ってこそ祈堂旧街に行かれる道だったに違いない。
なんで行かなかったんだー!!
そこに行きたくて金瓜石に来たはずだったのに
・・・なんで?

金瓜石で2


博物館を出たところで涼んでいる犬2匹あり。
親子では、ないよなぁ?と、じっとしゃがんで撮っていると「犬見たことないの?」という風に笑われてしまった。

犬2金瓜石


博物館入り口では、行き倒れかキミー!?
暑さより眠い、そんな時あるよね。

犬3金瓜石

トロッコ跡を辿ってもとのバス停にもどる。
バスを待ちながら広がる風景をみて。

金瓜石で3


バスで下って今度は九份へ。

九份は、ジブリの千と千尋のイメージ舞台になったところなのだそうで、台北に行くといったらとても勧められた。そしてそこは、不思議世界・・・ではなく、まるで江ノ島だ。
お土産屋の間を通る細い道をあがって行く感じと観光客がひしめいているところがとてもよく似ていると思うのですがどうでしょう。
その細い道を作業用の運搬車が無理やり通ったりしておもしろい。
お腹がすいたので様子をうかがいつつもその辺の店に入る。

魚丸湯という魚のすり身のを使ったスープが、胃に沁みた~くぅーうまい。

九ふん 魚団子


これが、肉圓というプリプリした皮に包まれた豚まん的なものになる。

九ふん 肉圓

九ふん 肉圓2


さて、有名な甘味どころがあるというので上の方へあがっていくと、ありました。

九ふん 甘味


看板猫もいた。

九ふん 甘味猫


トッピングやらいろいろ注文できるようだが、もうよくわからないので「それください」状態で。
たぶんこれが定番なのだろう。
タロイモと白玉粉を混ぜて作った芋圓という甘味。
渡されて他の人たちと同じように店内を進む。
従業員がくつろいでいる所や機械がこねているところを抜けて、眺めのいいエリアが食事どころのようだ。
白玉餡蜜の餡子が豆の餡で蜜なし氷入り、といった感じか。
あっさりした餡がおいしい。
しかし溶ける氷に味が薄まってしまう。ああ、暖かい方が好きかも。
好きな味なんだけどな。

九ふん 甘味2


下へと行くと横を抜ける道に人が溜まっている。
ここがきっと、あの有名な通り。
とにかく人だかりなので、提灯だけとってみた。

九ふん 赤提灯


さっき甘いもの食べたばかりなのに妙に疲れて、お茶でも飲もうと入った店がバッチリ千と千尋の店だった!
もうなんにも知らないで歩いてるんだ。
正しくは阿妹茶楼(アーメイチャロウ)と呼ぶらしいお店の名前は、おまけでくれたポストカードには闇の中に灯を入れた提灯が浮かび上がる幻想的なシーンとともに<千と千尋の神隠し湯婆婆の屋敷 あめおちゃ>と書いてある。

お茶の作法を教えてくれて小さな急須と湯のみに入れて飲んだ烏龍茶は、おいしい。
台湾にきたぞーって実感する。
風の入ってくるいい場所に座れたので風景もみながらのんびりしてしまった。
ここにずーっといられる気がする。
お茶を注文すると袋入りのお茶を買うことになるので、残った分はお店に似合った真赤な箱に入れて持たせてくれる。

あめおちゃ


向かいは<悲情城市の舞台>なのだそうだ。それにしても「悲情城市」のことをなぜか韓国映画だと思い込んでいた私。現場ではさすがに台湾だよなぁと思っては見たもののポスターの角度とか目線とか韓国映画っぽくありませんか?
アジアはみんな似るのかな。

混雑を避けて裏道へ裏道へ、普通の民家や横切る猫を見ながら降りる。
ところでバス停どこだ?と、気にする同行者に今回はきっちり頭に入れて歩いてるよ。
降りたらちょうどバス停の近く。
バスを待っていると、おじさんたちが寄ってくる。
タクシー乗らない?の嵐。でも、のらないっていうとあっさりとひく。なのに、私たちが座っているベンチにおじさんたちも一緒になって座ってるってどうなんだろうね。一列です。
「どこからきたの?(想像訳)」「どこに帰るの?(想像訳)」
と聞かれるたびに「瑞芳!」「台北!」とか答えているうちにごっちゃになって、じゃああのバスに乗るだろ?いや、このバスだろ?と盛り上がるおじさんたち。
いや、もう、どれでも・・・

そして、問題のバスが来た。
「あ!あれに乗れ!!」
って、おじさんたちが指差す先にはバスが2台。

どっちー?!

というと、「あっち!」と指差すけど・・・二手に分かれてるんですけどー。

繋がってやってきた2台のバスをいったりきたり、あわあわする観光客2名。
もう、ええい!と前のバスに乗ると、窓の外ではおじさんたちがグッジョブポーズで。

お待たせして申し訳ありませんと小さくなりながらバスに乗る。
車内は2人がけの席が2列の観光バス式になっていて、ぽつぽつと空いているだけなので所在無く。とりあえず立っていると
「あなた座ったら?(想像訳)」と通路側に座っている人が空いている隣の窓側を勧めてくれる。
窓側にずれてくれるわけではなく、というのが不思議で固まっていると
2人で並びたいのねと思ったのか、立ち上がって前の席に移動してくれた。

窓の外のバイクの人は、ゴミ収集が仕事のようだ。

バスの窓から


そして、このバスでりへいさんを見た記憶が最後となったのだ。

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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