犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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おんな作家読本 明治生まれ篇おんな作家読本 明治生まれ篇
(2008/09)
市川 慎子

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前回の蟲文庫店主作に続き今回は海月書林店主の市川さんによる、女流作家紹介本。
特に古書店主作品を選んだわけではなかったのだが、たまたま続いた。
しかもどちらも雑誌クウネルにより気になっていた方々。
私に尾崎翠の「第七官界彷徨」を教えてくれたのは、この本です。

林芙美子、吉屋信子、森茉莉、中里恒子、城夏子、宇野千代・・・明治を代表する女流作家をあますところなく軽やかに紹介しているこの本で、いまさらながらに本を読んでいない自分がなんて損をしていたのかと!
紹介するどの人も、それぞれに濃密な人生を(そんなことはきっと露ほども思わずに)生きている。
そしてなにより、恋愛です!
保守的であろう時代の割には、結婚離婚また結婚、同棲さらには女性をパートナーに?
なんて自由闊達であったのか。
婚活だなんだと、騒いでいる昨今。
そんなことしなくたって、自分の気持ちのままに生きればいいのよ。
だって恋愛はいつでもついてくるものでしょう?
とでも、言われている気がします。

今より進歩的で逞しい昔。
習得すること、たくさんありそうです。
とにかく、強くてもわがままでも貧乏でも乙女でもみなさん一本芯が通っている。

ああ、あの人の全集、あそこにあったなぁと、図書館の書架を想像してしまうのでした。

海月書林くらげしょりん
http://www.kurageshorin.com/
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苔とあるく苔とあるく
(2007/10/12)
蟲文庫店主 田中美穂

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これまでは毎朝職場の本棚を整理していたのでした。
しかし、委託が導入されるといろいろむにゃむにゃありまして、週に一度書架維持という形式となりました。
やらなくなると途端にわからなくなるものです。

うちの子たちのお顔はどんなだったろう。

なので週に一度はなんとなく本とご対面の日。
好きなジャンルの書架でも興味のない書架でも、目を通して整理しているうちに困ったことに2、3冊は連れて帰りたくなってしまう。

で、積読・・・となるわけです。

さて、今日の本は、4門。
植物、動物の棚を整理していたときに出会った1冊。分類番号は475です。
興味を惹いたのは、<苔>もさることながら<蟲文庫店主>のという5文字。

蟲文庫!

以前雑誌クウネルで紹介されていた古書店で、気になっていたのだった。
さて、古書店主の田中さんですがこの本のテーマは<苔>。苔愛に溢れた、読みやすいけれど浮ついていない、苔研究入門書とでもいえる本でありました。
苔を観察し採集し研究し収納し啓蒙し育て食す。
ふかふかした苔のマットに触れる指の感触がするようです。
いいなぁ。
ふかふか苔マットで寝たい!
干草で寝たいハイジと同じくらい実際は無謀なのであろうか。
「蒔きゴケキット」が我が家にも送られてきたらどんなにかうれしいことか。
そんな、人頼みより自ら採取してくるがよし。自分。

文中で尾崎翠の「第七官界彷徨 」が紹介されていて、少し前から読んでみたいなと思っていたものだからなんとなくうれしくなってしまった。

古本・倉敷「蟲文庫」
http://homepage3.nifty.com/mushi-b/
その深夜、ついにうちの庭で戦いの火蓋がきられたのであった。
それはいい。
よそ様でやられるよりもよっぽどよい。しかし。

うぅーっ
うあおーっ

どんどん大きくなる猫たちの声。
家の中にはご近所を思いいたたまれなくなる母。

うにょーっ
            シュシャシャッ
にゃーあっ
            プショッ
うにゃーっ
            プシュプシュプシャー!フワシャーッ


深夜2時。

ガラッ!!
と、あけた窓に固まる猫2匹。

びっくりしたようにこちらを見遣る猫と背を向けたまま動かない猫。

ち。
堅気のお方を巻き込むわけニャアいかねぇぜ。
なあ、とろの字よ。

といったかどうかは謎ですが。

残されたとろたに、「お家はいるの?」と声をかけても顔をむけず、そそくさと縁の下へ去っていったそうな。
そしてしばらくした後、いつもののんき顔で

おかーさーん。おうちいれてくだたいよーぉ。

と、犬小屋の屋根から呼びかけるのでした。

いつもの自分とは違う、戦う男の顔は見られたくなかったのでしょうか。

ちなみに母は、

もうすごい戦いでね。あれはきっと、猫拳を繰り出していたとしか思えないの。
カンフーみたいな音だったのよ。

朝には白い毛がトロタロードに散っていたという。

とろた、白いところだけ毟られちゃったのか?

世界を救うショッピングガイド―Causebrand Handbook世界を救うショッピングガイド―Causebrand Handbook
(2009/04)
野村 尚克

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いつも使っているサラヤのヤシノミ洗剤が、売り上げの1%をボルネオの環境保全に役立てているということは知っていた。
(ひとつ言わせてもらえば、どうしてドラッグストアにはヤシノミ洗剤の詰め替えはたくさんあるのに
本体を売っているお店が少ないのか?詰め替え売る前に本体売れっての!)
ミネラルウォーターのボルヴィックも1リットル買えば、その売り上げがアフリカ(マリ共和国)の井戸設備に使用される。それも、なんとなく知っていた。

しかし、白元ホッカイロや森永チョコレート、SONY、銀座あけぼの、LUSH、ブルガリ、グッチ・・・
身近なものから手の届かないものまで、こんなにたくさんのコーズブランドがあったとは知らなかった。

そもそもコーズブランドとはなにか?
この本のintroduction(p3)から引用すると
「消費者が商品を購入すれば売上の一部が寄付され、社会問題の解決のために使われるのです。そのようなものをコーズブランド(Causebrand)と呼びます。」

<社会貢献>なんて大それた名称は少々恥ずかしいけれど、買うだけでなにかの誰かの役にたつなんて、それこそ自分も社会とつながっていると思える瞬間かもしれない。

気になったお店をいくつか・・・
以前から気になっていたフェアトレードのピープルツリー
http://www.peopletree.co.jp/
ベルダって知らないなぁと思っていたらネパリ・バザーロの関連のようです。
http://www.verda.bz/indexj.htm
ビーズでできた化粧品のケースがかわいい!
http://www.bnevertoobusytobebeautiful.co.jp/
先日、とろたを訪問するとニンゲンナンテキョウミナイサと、相手にもしてくれぬ。
むむ。
しばらく放って(放っておかれて?)おくと、なにやらきな臭い空気が~。

向かいのホスト家の庭で!?
猫同士の戦いの声が聞こえる!

あわわと走りより、車の陰で見えない2匹の気配を感じ。
一瞬の頭の中。
たぶん1匹はとろただろう。
だからといって加勢するのは、仁義に劣る。
でもよそさまのお庭で騒ぐのはやめてくれ。

・・・

で、さらに盛り上がろうというその時。

シー!!

って、やったら、びっくりしたようにこちらをみた猫は知ってるような知らないような。
我が家の猫は車の下で静まり返って固まっているらしい。
相手の猫は、足を怪我していてびっこひきひき帰って行った。

ああ・・・ごめん。
足が悪いのに気合入れて戦おうって時に申し訳ないことをしたと、かなり反省いたしました。

とろたは何事もなかったように帰ってきて、ごはんを請求していた。

100_0222.jpg


ごっはん!ごっはん!今日の夕飯は早飯だい!
と、催促したあげくこの後落ちます・・・
気の毒なスズムシたちよ。
なぜ、A型がいちばん美人なのか?なぜ、A型がいちばん美人なのか?
(2009/05/28)
齋藤 薫

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もともとこういった本を読まない私が、これを手にした理由はただひとつ。
やはり自分がA型だからですね。
だって、いちばん美人なの?ほんとに?
これ、タイトル勝ちでしょう。日本人の半数弱がA型なんですから。

内容はまあ、血液型を絡ませた美容や恋愛に関するエッセイ。
読んでみて感じる。ああ、私って本当にこうゆう本読まない人間なんだな。
世の中の女性の意見がグラフでわかるのは便利。
さて、生真面目で神経質なA型としては、いったいこのアンケート調査は何人に行っているのか
そこを公表しないことには信憑性もいまひとつ。
でも、<メイクを落とさないで寝てしまう>の一番がA型と聞いて安心しました。
生真面目でもずぼらなんだね!
これが<水まわりを綺麗にする>で相殺されるって聞いてさらに安心。
それでいいんだね!
テンペスト  上 若夏の巻テンペスト 上 若夏の巻
(2008/08/28)
池上 永一

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テンペスト 下 花風の巻テンペスト 下 花風の巻
(2008/08/28)
池上 永一

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予約を入れて何ヶ月?
図書館でやっと来た本を手に、なのに最初はあまり進まず。
入っていくまでが大変だった。
しかしこれは私が、自分の想像と違っていたことに対して違和感があったから。なんというか、この作品をもっと歴史小説として硬さのあるものだと思い込んでいたのだ。
なので読み始めて???
ずいぶんと、読みやすい文章ですな。

琉球王国第二尚氏王朝末期、運命を背負った子どもが生まれた。天才的頭脳を持つが女であるため勉強することを許されず、男の子を望んだ父には疎まれる。
薩摩藩の侵攻と中国の冊封体勢にはさまれて混迷する国を救いたい、そして子どもが科試に受かり王宮勤めをするのを願う父の期待に応えたい!と、少女が宦官として生きることを決意した・・・

まあ、詳しくはweb角川をみてください→http://www.kadokawa.co.jp/tempest/

難儀していた割にはこれだけ待って借りたのだからと粘って読んでいくうちに、主人公の真鶴(まづる)が孫寧温(そんねいおん)として王宮にあがるあたりから面白くなってきた。

確かに、好機もピンチも結局は主人公の都合がいいように進んでくし、いくらなんでも大人になれば宦官姿はばれると思うの。なにより私はあの主人公に感情移入ができない。
ええ、だって。頭が良くて綺麗で男にも女にも惚れられて・・・なんて、ねぇ?!

しかし、まわりのキャラクターがすごいのだ。
濃い。ものすごく、濃い。
本場の宦官・徐丁垓(じょていがい)は気持ち悪すぎる。
目的には手段を選ばない聞得大君(きこえおおきみ)は、王族神から転落人生。でも、一番魅力的で好き。
宦官であるはずの寧温に想いを募らせひたすら悩める朝薫(ちょうくん)には同情しかり。神童なのにいつでも朝薫が二番手なのもかわいそすぎる。
爽やか薩摩武士朝倉殿は、あ、ありえないくらいカッコイイ。

まあ、もっとたくさん出てくるので詳しくはweb角川をみてください。(人物相関図あり)

確かに読み口は軽い。そしてライトノベルというにはおやじ臭い。
内容はライトノベル「彩雲国物語」と少々かぶるけど、あれははっきりとライトノベル。
では、こちらは装丁うんぬんはおいといて、ライトノベルと呼ぶには何かが違う。
それはきっと琉球の歴史についての裏打ちされた確かさ。作者の知識の豊富さ。
これだけ大風呂敷を広げても、うまくつじつまがあっていくなんてスバラシイ。
琉球の政治家の仕事っぷりを見れば、日本の政治に腹が立ち、
美ともてなしの心を忘れた今を思うと、琉球のすばらしさが際立つ。
なにより作者が琉球を愛しているのだなぁという思いが伝わってきて、それでもなおこの形態で描かれるということはそこに作者の確固たるなにかがあるのだろう。
琉球側から見た日本、薩摩という視点も個人的には新鮮で、沖縄を日本の一部とあたり前のように感じているけれどそれには侵略という歴史があったと改めて気づく。
篤姫が大奥へ行っている頃、薩摩はこんなことしてたんだな。

これ、大河ドラマになりますよ。きっと。
その際は儀間親雲上(ぎまペーチン)は、ぜひミッチーで!
配役考えると楽しくなっちゃうのもこの小説の魅力のひとつ。

読み終わりは爽やかに。
でも、年取ってもあの若さ、美しさの真鶴さんっていったい・・・男の願望だろうか?

琉球に触発されて、こんな関連本まで読んでしまった・・・

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torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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