犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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いま生きているという冒険
石川 直樹著 / 100%ORANGE装画・挿画
理論社 (2006.4)
ISBN : 4652078161
価格 : \1,470


理論社がYA(ヤングアダルト)新書として出している「よりみちパン!セ」シリーズというものがあります。
最初の頃、みうらじゅん著の「正しい保健体育」を読んで度肝を抜いてくれたステキな新書シリーズ。(といっても本は新書よりも大きいのですけれど。)あそこまで教えちゃっていいものなのでしょうか・・・しかし、YA新書と銘打つならばやらねばならんのでしょう。

そのシリーズに石川直樹さんの本を見つけました。
彼の存在を知ったのはたしか、登山家の野口健さんがもっていた七大陸最高峰登頂(7SUMMITS)最年少記録を塗り替えて23歳で達成したという話を聞いた時。(現在は違う人が記録者です。)
インド放浪、カヌーでユーコン下り、Pole to Poleプロジェクトでの南極から北極まで人力旅、ミクロネシアの古来の航海術スターナビゲーションを現地の人に習ったり、果ては気球に乗ってどこまでも・・・まさに冒険家。

そんな彼はどんな人なのだろう。どんな旅をしているのだろう。

生ぬるい日本という現実にいて、失われつつある"生きている"という感じ。それを求めて旅を続けるわけです。もちろん本によって別世界を旅することができるということも知っている。
でも、それでもやはり自分の持てる力を出し切って生きる、そんな冒険を一度でも体験してしまったら、抜け出すことはできないだろうな。

彼が旅をする理由は別に特別なことじゃない。誰だって緊張で心がヒリヒリするような、なにもわからなくて自分の無力さを思い知らされるような、そんな旅をすれば生を感じることができるとわかっています。
しかし、それを実際に行動におこす人はどれくらいいるのか。
少ないからこそ冒険家にあこがれるわけで、行動し冒険することのできる行動力がなければやはりそこで終わり。
実際に旅をして、戻ってくる。その人の話に耳をかたむけることで世界を思うの。

印象に残ったのは、ホッキョクグマに遭遇したエピソードで書かれた

いま見ている世界が世界のすべてではないということを思い出させてくれるこのような瞬間を、一つ一つ蓄積していったとき人はどんなところにいても"世界"を感じることができる(P116)

という言葉。

毎日の中で"世界"を感じることがどれくらいあるでしょう。
ここを出て外へ目を向けて初めて、本当に生きることができるのかもしれない。


石川直樹さんのwebサイトはこちら→http://www.straightree.com/index.html
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グランプリシリーズの第一戦やってましたね。
テレビをつけたら偶然やっていて、もうそんな季節なんだなと驚いた。

どっちかというと、天才肌よりも努力型を応援しちゃうのです。あと体育会系ね。 エミリー・ヒューズなんてツボです。

だから、いつでもするするって飛んでしまう浅田真央よりも、ついつい安藤美姫に肩入れしちゃいます。
彼女の優勝は、本当によかったな。
がんばれば報われるっていう言葉は、とおらないことも多いのでそれだけによかったなって思います。
浅田真央はしっとり系クラシックなイメージなので演技はあまり好みではないのですけれど、きれいでした。 世界が出来上がってました。
前シーズンなんて、何故にこんなに評価が高いの?って素人目に思っていたけれど、今年はうまくなってましたよ、真央さん。
びっくりした。
天才ってちょっとのきっかけですごーく変わるんですね。
天邪鬼な私も、納得です。

織田信成も優勝で(ああ彼はとってもいい子そうなんだけど。どうも演技が迫力に欠ける。)日本人選手の活躍が期待できそうですね。

テレビ朝日フィギュアスケート担当の松岡修造は相変わらず熱い、暑い!
「真央ちゃんは・・・」「ミキティは・・・」
暑苦しいのだ、シュウシュウ!!

テレビからやけに滑る音が聞こえると思ったらリンクの下にマイクがしこんであるらしい。
臨場感を味わって欲しいということだけど、音が響いてうるさいんですけど。という気持ちが伝わったのか2日目の放送ではあまり音がしなかった。佐藤有香のあっさりな解説はとても好きです。

そしてテレ朝おなじみの恐怖のキャッチフレーズが今回も・・・

"ミラクルマオ第2章""ミキティスマイルagain""信長DNA""金メダル遺伝子"などなど。
おーい。
今回もつっこみどころ満載です。

特に浅田舞の"奇跡の天才姉妹"って。"姉妹"じゃ彼女の説明になってないぞ。

真央ちゃんだけプログラム構成の解説があるのもちょっと。
期待しちゃうのはわかりますけど、公平にしてくださいよ。

どうやら今年は全部テレ朝みたいです。うぅー。
笑えるんだけどね。
あーNHKが懐かしい。

他の選手の紹介もhttp://www.tv-asahi.co.jp/figure2006/に載ってます。見るといろんな意味で面白い。

三年坂 火の夢
早瀬 乱著
講談社 (2006.8)
ISBN : 4062135612
価格 : ¥1,680


「三年坂で転んでね・・・」と言い残して兄は死んだ。
というのに妙に惹かれて読んでみました。いや惹かれたのはそれだけではないですけれど。

第52回江戸川乱歩賞受賞作品です。
久しぶりにミステリーを手に取ったはずでしたが、ミステリーを楽しんだぞ!という感じではなかった。

明治初期からの東京が舞台となっていて、
一高受験生の内村実之くんが父の行方、兄の死の謎を追う<三年坂>と予備校教師の高嶋鍍金(めっき)先生が解く、神田大火にまつわる人力俥夫と発火点の謎の<火の夢>という二つの話が交差して、最後に2人が出会ったときすべての謎が解けるというもの。

実之くんは心の揺れや、現代とは違うあの頃の学生の生活なども絡めて書かれているし、鍍金先生もとても魅力的で主人公2人はうまく描かれていたように思う。

読み始めは、小野不由美の「東亰異聞」(とはいえ、読んだのはマンガでしたが)をイメージしたのですが、あそこまで幽玄怪奇な感じではなかったなぁ。
江戸から明治、古い世界と新しい世界が入り混じる感じはでていてよかったです。
とにかく、坂坂坂・・・。東京中の坂が出てくる勢いで、読んでいてどこがどこやら、今の坂は前に出てきたどこに出てきた?とそちらにばかり気をとられてしまったので、肝心の謎解き部分ではよーく考えればわかった伏線もボロボロこぼれてました。
この部分がとても長く、ミステリーというより東京坂散歩みたいになってきてしまっていた。
そして、ずっと二人と一緒に坂と火の謎を追い求めて歩き回ったのに、あまりにもあっけない結末。もうちょっと説明して欲しかった。
なので謎が解けた驚きや感嘆はありません。
淡々と、ああそれが答えなんだ、そんな気はしたんだよね、と。

そうゆう意味では残念だけど、世界観は好きです。
あの時代のほんの少しの間にも、東京はがらりと変わり、昔からのいわれや景色を名残もなく消していく。それがいいことなのか悪いことなのかは、それぞれの判断によるものだけれど寂しいことではありますね。
お茶の人がモッくん、はなまるの人がヤッくん、
たまに変な帽子かぶって出てくる人がフッくん


職場の片隅で。
年代の違いを感じますね・・・
彼女たちはまるで確認するかのように復唱してました。
シブがき隊がジャニーズだったってことも、知らなかったんでしょうね。
ジタバタしちゃったりしないんですね。
スシ食いねぇも知らないんでしょうね。
フッくんがドラマ主演連発時代もあったんですよ。
変な帽子ってどんな帽子?
今の方がわからんよ。
今回は戦利品というか、なんというか、厚川作品以外での感想です。
ところで、イベントに来る人を見ていて気づいたのですが、みなさん物怖じせずにバシバシと作品の写真を撮るのです。
たまに骨董市などで写真を撮る時も、買わないのに大丈夫かな。ばれないようにこそっと。などと小心な私には新鮮でした。
しかし、どうやら関係者以外の作品への撮影はだめみたいでしたよ。
もし撮る場合は作家に一声かけてみたらいいと思います。
自分の作品に興味を持ってくれる人がいるということは、作家さん自身もうれしいことでしょうし、ドキドキしないで写真が撮れる。(あ、ドキドキしないのですね?)
携帯やデジカメがそれだけ普及しているのだな。日本人=カメラって外国人が思うのはこんなところをみた時なのかな。

では↓

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10月21日22日の2日間、市川市にあるニッケコルトンプラザでやっている「工房からの風・craft in action」というイベントにセンセイが参加するため、またまた陶芸家のにわかアシスタントです。
今回の仕事は、ナビ・搬入・売り子・搬出。
想像していたよりも疲れた・・・。

当日は6時30分に車で出発。
高速にのっていざ市川へ!!しかし・・・混んでいる。急遽途中で下に降り、助手席で目を見開いて地図と格闘。
なんとか着いてから梱包を解いて会場のセッティングです。
ハムスターになった気分で新聞をむいてむいてむいて~。
神社の脇で大きな木もあるいい場所でした。

実際始まってみるとこれもまた想像と少し違っていた。
もっと密集してわやわやとした、極端にいうとフリーマーケットのようなにぎやかさを想像していたのだけど、作家さんごとにテントがあって間隔もゆったりとしていいイベントでした。
ふと気づくと、
そうだ、音楽がかかってないんだ。
その代わり神社で誰かが手を叩く音や子どもが遊んでいる声、金工の作家さんがやってるワークショップの金物を叩くカンカンが遠くから聞こえてくる。
ゆるやかな流れが心地よく、主催者の方のこだわりが見えるようでした。

↓ちゃんと、<陶 厚川文子>というプレートもあり。

20061023001632.jpg


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寝る子は育つ
福田 幸広写真と文
二見書房 (2006.8)
ISBN : 4576061275
価格 : \1,365


布団の中で10分ぐだぐだしただけで、う~、今日は寝つきが悪いなぁ。という私は贅沢者だそうです。
でもどんなに寝つきが悪い人でも、こんなにすこすこ寝ている動物の写真をみたらさすがに眠くなってくるんじゃないかな。
馬が横になって寝ているのを初めてみたし、首だけでひっかかって寝てるフクロウ、おっさん寝のカンガルー、おかあさんと一緒でリラックスのウリ坊など20種類の動物の眠っている姿が写っています。
野生の動物は人間と違って寝る時も、気を張っているものでしょう。
でも、まだ子どものボクたちはすっかり眠りを楽しんでいる様子。
いつか彼らが眠っている子どもの傍らに立ち、その眠りを守る日も来るけれど、今はただただリラックス。
私も一緒に眠ってみたいなぁ、なんて言ってないでちゃんと気を張って生きなきゃだめだよ。というお説教はありませんが、なんとなく感じるものがあるのはだらけた自分にやましさを感じるからか。

同じような写真が多いのがもったいないけれど、とてもかわいい写真集でした。
本を手に取る時は内容に惹かれることはもちろん装丁が気になるとかなんとなくとかいろいろありますが、最初に作者ありきというのはこれまでなかったです。

絲山秋子という人までは。

芥川賞を取ったときに知ったのだけど、受賞作品よりも何故かその人自身に惹かれて読むことにしました。

ニート
絲山 秋子著


ニート自体がが取りざたされていたこともあって、まず最初に選んだのはこちら。かなり度肝を抜かれた。ニートの本質はこうなのか、真実はわからないけれど妙に納得してしまった。ただし、一番最後の短編は刺激が強すぎて私には理解不能。


沖で待つ
絲山 秋子著


芥川賞受賞作品。「ニート」のセックス描写にかなり引き気味だったけど、衝撃が薄れた頃に予約していた図書館の本が回ってきたので。印象がなかり違って読みやすい。働く女のお見合いの一日と働く男女ならではの友情の2本立て。死んだらお互いのパソコンの中身を消す約束をするところ、男女じゃないとできないかもしれぬと思う。


映画『やわらかい生活』の原作本と言うことで注目されてから読んでみた。個人的には2作目の「第七障害」が好きだ。競技としての乗馬の話とひとりの女のある土地への愛着が滲み出ていて。これまで読んだ作品にでてくる諦めたような斜めにしか生きられない不器用な男女とはちょっと違う。器用ではないけれど、その孤独の中に素直な気持ちが見えてちょっと安心して読んだ。一番共感できたなぁ。
連休が多い気がする今日のこのごろ。
だらだら過ごしちゃってます。
テレビっておそろしいですよね。気がつくともう夜?!みたいで・・・
ということで、なんとなく今回はお気に入りNHK番組紹介です。
まあね、いろいろ問題ありましたけどね、民放にはないよさがあるんですよね。
どっしりしたドラマとかドキュメンタリーはやっぱりNHKだなぁ。
自然・旅・海外ドラマ・その他、こんな感じで。

⇒続きを読む

今日はなぞなぞの日
フジモト マサル著

私は頭がカタイ。柔軟な思考を持ちたいと思っているのに、コレという枠から飛び出すことができないのです。
例えば、なぞなぞ。何度も読めばコツもわかって、ヒントも見えてくる。なのに、解けない。最初に思いついた<答え候補>から離れられずに結局自滅。しかし今日も挑戦するのです。
柔らかくなるその日まで。

フジモトさんのイラストは線がやわらかくてかわいい。公式サイトはこちら→フジモトマサルの仕事

という、はなし
吉田 篤弘文 / フジモト マサル絵

最初にイラストありき、そこに文章をつけていくという形で作られたフジモトさんとクラフト・エヴィングの吉田さんの共著。
すべて本を読んでいる動物たちのイラストです。(オールカラー!)全部で24編ですが、ひとつの話がすごく短いので気軽に読めます。
イラストを楽しむもよし。不思議世界へ迷い込むもよし。


ないもの、あります
クラフト・エヴィング商会著


吉田 篤弘さんと浩美さんのユニットがクラフト・エヴィング商會 。
私は根性がないので<左うちわ>と<転ばぬ先の杖>は買わないほうがいいということが判明しました。
職場の某人に<おかんむり>をかぶせてみましたが、どうも効果があらわれない。
うーむ。使用法を読むと<おかんむり>を頭に載せていると、周りは静かに見守ってくれる、それによってしだいに心が落ち着き怒りがどこかへ消失してゆくそうなのに。
あ、ああ!間違えてる!
大きな声などださない。暴れたりしない。ただ、冷静に。堂々と。してないと効果はあらわれないのだった・・・

ちょっと前のですがExcite Booksにインタヴュー記事ありました。
謎を楽しみたい方は読まれないほうがいいかもしれませんが、クラフト・エヴィング商會の裏話的内容が載っていました。
ええ、耐え切れずに読んじゃいましたとも。<小説家になるまで香味屋の洋食弁当絶ちをする誓いを立てた>というあたりとっても好感もてます。そんな人はいい人に違いないですから!
http://media.excite.co.jp/book/interview/200303/

現代漢字辞典
山田 博編 / 高田 任康編

さあみなさん、上の画像をポチッとしてみてください。
今回はぜひ見ていだだきたい。その先を読んでもらったほうが早いので。
見ましたか?
超漢字検索「漢ぺき君」を使用した画期的辞典ついに発売です。

何気なくbk1見てびっくりしました。
だってこの本を待っていたのだから!
図書館の参考図書(事典・辞書、調べる本たちです)担当としてははずせません。

こいつのことを知ったのは2005年秋の朝日新聞の記事。
漢和辞典を引く時に画数や部首がわからないと時間がかかって困るものです。実際にパソコンなどで変換するのに苦労した皮膚科医の高田さんが、自分で開発した漢字システムが「漢ぺき君」。そして今回それを辞典にしようと作成中、とありました。

その時点で来夏発売と書いてあった記事を切り抜いておいたのに、すっかり忘れてました。
なんだか面白そうな辞典だし、引きやすいのなら図書館にあってもいいかなと思って。

漢和辞典といえば大修館書店の「大漢和辞典」!そこに載っている四角号碼(しかくごうま)もびっくりでしたが、この辞典もとてもユニークな考え方で、口頭で漢字を説明する時の方法を応用しているとのことです。
例えば辞典の"辞"という漢字を人に電話で説明するとしたら
「舌に辛いだよ」と説明するのではないでしょうか。これを使っているのです。
それぞれの漢字を法則にのっとって見出しをつけてあるので、その見出しの法則さえわかればOK。らしい。
親字数6359字というのは多い方ではないけれど、なんにせよ人が何も考えずこれで当たり前と思っていた分野に新しい考えを持ち込むっていうのはすごいことですよ。
何十年後かには、この方法がスタンダードになっているかもしれないわけだし。

引き方などは漢ぺき君hpに詳しく載っています。

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夜の代官山で、じっとドレスを見ている虫を発見。
あれねー、かわいいけど高いのよねー。
とろたのママがまたしても腹ボテ。
いったいなんなのでしょう。
とろたの上に産んでいて(ご近所で飼ってるお姉さんネコ)、とろた達、すぐ下の去年の子たち(行方はわからないけど、ちょっと前にとろたがそれらしき一匹と遊んでいた。)そして今回。
4回目ですか・・・ふぅっ。

とろたママは、エサを盗れないようにしたので最近はめっきり顔を見せません。
とぼけた顔したマルカオ(顔が丸いので)も。
どうやら、マルカオはとろたのおじさんのようで、ということはママと兄弟。
2匹でとろたのお姉さんを飼っているお家に行っては遊んでいるとのことです。引っ込み思案のお姉さんを連れ出しては、面倒を見ているなんて言っていましたが・・・ママ、とろたは?

ある日とろたを捨てて旅立ったママは、たまに来ては子どもの餌を奪い、ネコパンチを繰り出していた。
ちびこねーさんなんてママに近寄らなかったし。
まあ、とろたは気にしてないようでしたが。それでも仲良く遊んでなんていないよなぁ。

なんて思っていたらそのお家から、ママ妊娠してるし「ごろぞうちゃん、変なネコがこないように見張りとかさせられると思うわ。」とのお言葉。
とろたが見張り?
怖いネコがくると家の中なのに後ずさりして、こわごわ外をのぞくようなヤツが?闘ってるちびこねーさんを助けにいかずに震えてるヤツが?
しかし、下っ端の宿命。させられるのかもしれん。
ま、これも試練だ。がんばれ、とろた。

今回新たな事実が判明しました。
たまにあちらのお家にお邪魔してママたちと一緒にごはんまでいただいていたらしい!
恥ずかしいヤツだ~。

↓恥ずかしいヤツ、ごろ寝中。
20061006000936.jpg

ボトルネック
米沢 穂信著
新潮社 (2006.8)
ISBN : 4103014717
価格 : \1,470


人との出会いが影響を及ぼすように、人との別れも少なからず影響を残す。では、元々自分が存在しなかったら?今自分の周りにいる人たちはどうなるのだろう。
米澤穂信最新刊は、かなりイタイ。
どの作品も、ハッピーエンドで爽やかな青春とは言い切れないけれど、主人公の暗雲が全篇に漂っちゃう今回の作品はピカイチなネガティブさです。

2年前に亡くなった彼女を弔うために東尋坊にやってきた主人公リョウ。帰りぎわ目眩に襲われた彼は、崖から下に落ちたはずだった。
なのに気がつくと自宅近辺の公園にいた。そしてそこは<自分が存在しない世界>だった・・・

自分が存在しないだけでなく、自分の世界では生まれなかった<姉>が存在する世界。
自分のいた場所に違う人間がおさまっている。その不安。そして、限りなく自分の人生に近い時間の流れを、性格も性別も違う人物が過ごしているという不安。
不安定な世界で自分の世界との違いを目にするリョウ。
"なんでもない人になる"そうゆう風にして辛い状況を乗り越えてくる人が、実際にもいるかもしれません。そしてこの世界はそんな風にでもしないと、生きられない世界なのかもしれません。でも自分を空気のようにしてなんでも通過させる生き方は、もっと辛いことなんじゃないか。そんなことを作者は言いたかったのだと思う。

亡くなった彼女の親戚として登場するフミカの描き方が唐突で、話の流れを無理やりもってった感じがしてそこんとこちょっと説得力がありませんでした。個人的には、いつもの米沢ワールドの方が好きですね。でも、主人公と同世代の子たちは面白いと思うのではないかな。イタイの好きだし。

あの後の彼がどうなったのか目に浮かびますが、願わくば違う方を選んだと思いたい。
「美しい国」ってなんやねん!


電車のつり革広告で。
心の声が伝わったようです。
うっかり『プレイボーイ』買ってしまうところでしたよ。
しかし、買ったら買ったで別のところみてもやもやしてしまいそ。

「美しい国」そんな抽象的な言葉で政策を語られても伝わらないの。
いったいどこをどうやっていつ美しくするのだよ。
美しいったって人によって見え方はいろいろ。

雄弁なのに、伝わらない。
陶芸家のイトコが「工房からの風・craft in action」というイベントに参加することになりました。
千葉県市川市にあるショッピングモール・ニッケコルトンプラザで開催する野外展覧会です。
敷地内にある「galleryらふと」が企画しているようです。
陶芸に限らず、染、布、木工、ガラスなどいろいろな作品があります。
ショッピングモールの敷地内というのに、「galleryらふと」のある場所は緑が多くて、なんと神社まであります。いい感じの所でしたので天気がよければぶらりとどうぞ。
どうやらtorotaも店番要員にあがっているらしいので、お会いできるかもしれません。

開催日 2006年10月21日(土)22日(日)10:00~16:00
場所  ニッケコルトンプラザ屋外会場 手仕事の庭~神社の杜

最寄り駅
■JR総武線/都営新宿線 本八幡駅より徒歩約10分
 (JR本八幡駅北口より無料シャトルバスあり)
■JR総武線 下総中山駅より徒歩約10分
■京成線 京成鬼越駅より徒歩約5分

詳細はWebサイトに載っています。
http://www.nikke-cp.gr.jp/cia/index.html
→<2006出展者>からそれぞれの作家さんの作品を見ることができます。
  ちなみにイトコは厚川文子のアなので一番初めにあります。


よく四季の中でどれが好き?と聞かれたりするけれど、夏は夏らしく冬は冬らしくそれぞれぱっきりしてればいいなぁなんて煮え切らない答えしか思いつかない。
体質的には暑さよりも寒さに強いと思うけど。

暑い暑ーい夏が終わると気が抜けますね。
気が抜けたからきっと毎日眠いのです。
秋の長雨はごめんですが、空が高くなって雲がすーっと流れるのを見ると秋っていいなぁ。
とろたもじーっと空を見てるので、一緒の目線にしてみたらその先には仲睦まじい鳩のカップルが・・・
先ごろ一羽ご臨終にしたばかりなので、自粛するように申し付けた次第。

誕生日月もあるので、秋、好きってことで。

秋といえば、食欲スポーツ読書が基本です。
今月は犬小屋にネコ的読書強化月間ということで。
あの方に借りた本図書館で借りた本、押入れに入れっぱなしの本。みんな待ってろよ~!

秋らしくテンプレートも変えてみました。
重いですかね?

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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