犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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職場への道すがら、あるお店の店先に<支援のための物資を集めています>という箱がおいてあったので
刻々と必要物資が変わると言われているし、いま必要なのはほんとにこれなのかしら?
と思いつつ、くさるわけでもないしないよりはよいだろうと
家にあったもらいもののタオルやら歯ブラシなどささやかに投入してみた。

で、帰りの電車でふと・・・
あれ?本がない?
紙袋ごと物資箱に投入したので、その中に本が混じっていたらと気が気でないのだった。
図書館の本なんだけどな。
先日は地元の図書館のブックポストに返却した際、一緒に持っていた書類がカバンに見あたらず。
もしや、ブックポストにぃ~。
とへこんで家に帰ったら机の上に鎮座ましましておったことがありました。
今日の本も明日職場の机で会えるといいな。
ああなんてうっかり野郎なんだ、あたしは。

さて、この震災ではデマだとかネットやテレビなど情報が多すぎてかえって不安になるとか
話がされているけれど
そもそも図書館では信用たる情報の基本は本なのだ。
ネットは便利だけれど、情報元が確実でない限りは参考程度にしておいた方がよい。
ということで、いくつか書架をあたってみたところ。

わりと新しくて読みやすい本を個人的に選ぶとすればこの3冊です。

日本だけでなく世界の原子力発電の導入からどのような過程を経て現在につながってきたのか。
歴史的に読むとしたらこちら↓

次世代に伝えたい原子力重大事件&エピソード―これを知らなきゃ原子力は語れない次世代に伝えたい原子力重大事件&エピソード―これを知らなきゃ原子力は語れない
(2010/03)
飯高 季雄

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原子力開発という大きな目線でみているので、放射能の使い方として殺虫だとか食品照射だとか
気づかないうちに日常レベルで使われているらしい。
グレイもシーベルトも人の名前からとられているのは最近知ったけれど
レントゲンも人の名だったとは。というか、レントゲンさんって。
すでにレントゲンを知っている今、名前と言われると逆に不思議な気がする。
第5章<内外の原子力事故から学ぶ>では、もちろんJCOの東海村の事件もあり、
JCOの社員で作業にあたることにし将来のある独身者は除外した、という点。
現場もいろいろと葛藤があったことだろうと思います。

エネルギーとしての原子力。つまり原子力発電について詳しいのはこちら↓

太陽と原子力―エネルギー供給を考える (I・O BOOKS)太陽と原子力―エネルギー供給を考える (I・O BOOKS)
(2010/01)
今仁 和武

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日本で稼働中の原子力発電所についてや軽水炉と高速増殖炉の違いなど。
よく読めばなんとなーくだった、もんじゅの危険さがせつせつをせまってきた。
危険ということで米・英・仏も(フランスまで!)断念している。
それにしてもそのネーミングセンス!
「もんじゅ」とか「ふげん」とか、多分菩薩様はそんなのに引用されたくないだろうって思う。

建造物が壊れるという点で詳しいのはこちら↓

ものの壊れ方―巨大災害の破壊力ものの壊れ方―巨大災害の破壊力
(2008/05)
小川 雄二郎、菊地 敏男 他

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災害現場での実際の写真をつかって、その壊れ方からどのように力が作用したのかを説明している本。
建物の素材と災害の状況からひとつひとつ解説。
専門っぽい本は小難しいというイメージの中で、これは読みやすいと思う。

科学雑誌ニュートンでは、<放射線 人体への影響は>という過去の記事をサイト上で無料公開しています。
→ http://www.newtonpress.co.jp/newton/radiation/html/radiation.html

ちなみに科学雑誌を探していたら、高校生向け科学雑誌「someone サムワン」というものを発見。
→ http://www.someone.jp/
もしこの雑誌が特集を組んでいたら、わかりやすいのかもしれません。
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今は閉店してしまったROBAROBAcafeで厚川さんが展示をしたとき、
なにに気をとられたかって「野宿野郎」という怪しげで字が小さくてこれまた高齢者には不向きなミニコミ誌が置いてあったこと。
「野宿野郎」気になる。
って思っていたら、ハハは購入しておりました。
しかしいかんせん字が小さい。結局、これまた「野宿野郎」が好きそうな変わり者のフィフさんへ渡ったそうな。
でも、読めたのかなぁ。

そんなみなさんに朗報です。

『野宿入門』発売されてます。字も大きくてわかりやすい。

野宿入門野宿入門
(2010/09/23)
かとうちあき

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さてさて、こんなことを熱く語るなんてさぞ不思議な方なことでしょう。
と、うれしく読んでいった。

野宿でのトイレの重要さ。道の駅でコンビニでバス停で公園でなぜかコインランドリーで(すでに野宿ではない)
あらゆる野宿を体験した著者の言葉に重みはない。
そう、気軽に楽しもうぜってことで。
Let’s野宿
終電なくたって焦ることない、コンビニでダンボール。
そう甘言で野宿人口を増やそうとしているのだ。

でもなぜか結果的にどこかにずんてくる。
野宿ったって単に外で寝るだけじゃあつまらない。
なにか人とのふれあいがないと、怖いけど面白いドキドキするけど楽しい。
ふれあわなきゃもったいない。
勇気を出して寺の軒先、手軽な野宿場、地元の人に教えを請う。
Let’s殻破り
朝起きたらラジオ体操の集団に囲まれてたり、空き巣に入られた!と思って恐怖のあまり近所の公園でまんじりと夜を過ごしたり、お母さん誘って野宿で思い出語られたり。
ただ寝るだけなのに、ネタ満載ってすばらしい。

これってバックパッカーと同じだ。
ただ旅してるだけなのにネタ満載、になるかどうかは自分の勇気にかかってる。
そして、自分の一人旅を回想しちゃったりして。

あああ・・・

オフィシャル公式「野宿野郎」なんてものありました。
http://nojukuyaro.net/
不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ (角川文庫)不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ (角川文庫)
(2007/02)
菅野 彰

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恋愛スポットやらパワースポットやら占いやらが好きな友人がいるのだが、
ものすごくアタル人がいるのだと熱弁されたことがある。
その人は、占うのではなく霊視っていうのかな人のうしろにあるものをみてアドバイスをしてくれるそうだが
それがすごいのだそうだ。
職場の人たちもこぞって行っており、口コミで広まっていて予約を取るのもひと苦労。
そんな話を聞いた。
そして、行ってみたわけです。
なんでだろ?
たった一度の体験だったわけですけれど。

図書館でふと手にした菅野彰。
(文庫版は抜粋なんだそうだ。違和感があったのはそのためだろう)
最近話した男性は焼肉屋の店員という29歳がけっぷちの彼女が結婚への道を切り開く為に、
エステに行き占いをし神仏祈願に果ては恐山へ。
そんなこんなをするうちにとっくに崖下の30歳。
連載は混迷を経て、断食やらボクササイズやら矯正下着やら・・・不思議な方へ進んでいくのだった。
いったいなぜ?
占い雑誌でなぜこのエッセイなんだ?
結局、結婚への道を断念(しては、いないのかな。連載が終了しただけで)したわけだけど
占い師のみなさまが東も西もこぞって、恋愛よりも仕事を勧める感じ、
覚えのない恋愛運をすでに使ったのではないかといわれるところ
なんだか自分を見ているようでしたよ・・・
そしてp38の占い師の方のこのセリフ

「女の人の中にいるといつまでたっても駄目です。楽で楽しいでしょうが、あなたに縁は巡りません。
他の人に吸い取られてしまいます」

なんか、ストンとくるんですけれど。
なんなんでしょう。そうなのかな?もしや誰かが吸い取ってるんだな。
最近結婚したあの人とか、この人とか
そうなんだなー!
(と、よそ様のせいにしてみたりする)

自分のことをまるでダメダメ人間のように書きつつも、その実非常にまじめな感性をもっていらっしゃる菅野さん。
若気のいたりを思いあんなことこんなことしてきたからそのツケがい今ここにきているのね。
とおっしゃるが、果たしてわたしはあんなこともこんなこともしてこなかった。
してこなくてもほぼ同じ道を辿りつつあるんですけれど・・・
そのアグレッシブさに乾杯。

それにしても、この方の本にていつも新しい雑誌を知るのだ。
ウンポコも恋運暦も。そういえば、今でも連載続いてるのかしら?
ちょっと調べてみよう。と、うっかりググってご本人サイトを発見。

http://www.kotani-j.com/eurasia/
日記を読んで、笑いました。
私も転びますよー。ひとごとではない。

さて、わたしの霊視体験ですが
お決まりということで結婚やら恋愛やら聞いてみると
「あれ?もういますよね?いない?おかしいなぁ。来年の夏にはステキな出会いあり」
と言われたのですが、来年の夏・・・とっくに過ぎました。
わはは。
あたるのかどうなのかは信じる人の気持ちしだいってことなのでしょう。
わたしは最初からうがってみてしまうところがあるけれど、本当なのかもと思うところもあった。
決め手がいまいちだったけれど。
でも、結局は言われる内容というよりも、どのように視えているのか?が気になってしまって
「今ここにいるんですか?ここにいるおじいちゃんの魂は彼が生まれ変わってしまうとともに消えてしまうものなの?」
お金払ってそんな質問する人いるんだろうか。
前世の話とかはおもしろかったなぁ。
特攻隊だったとかその前は染物職人その前は太夫、イタリア人の髭もじゃ漁師に古代ローマの領主の娘。
すごいな、あたしの魂よ。

以下は既読の菅野さん本。
とにかく笑ったのがこれ。
ネコが描いてあればそれでいいんだろって言われるけれど、この本はそれだけじゃあないんだよ。
ああ世の中には恐るべきものがたくさんあるのだ。
あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (UNPOCO ESSAY SPECIAL!)あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (UNPOCO ESSAY SPECIAL!)
(2006/12)
菅野 彰立花 実枝子

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気を使わない関係ってすばらしいですね。
これを読んでベトナムにまた行きたくなった。
ベトナムよちよち歩きベトナムよちよち歩き
(2003/03)
菅野 彰雁 須磨子

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最近のあまりの寒さにふるふるしていたら、そうだうちには布物がたくさんあるのでした!
さっそくひざ掛けを2枚にしてみたところうっかりホットカーペットでうたた寝率が上がってしまった。
うむ。
大抵は寒くて深夜に目覚めるというのに、あああの、気がつけばもう二度寝なんてできない時間なんですけれど。
さすがに凹みました。
気をつけなくちゃ。電気代だってバカにならないのだよ。

実家にいた頃は風呂でうたた寝も気持ちがいいもので、しばしば母にお叱りを受けていたけれど今の住まいの発泡スチロール風呂ではいくら温かいお湯を投入しても奪われるように冷めていく。
その代わり、映画『ギルバート・グレイブ』のデカ様演じる弟くんの気持ちがわかることが一度ありましたね。
一度でしたよ?

こんな話をしていたら、
そんなことしているのによく風邪ひかないね!?
と、驚かれました。

そういえば、あまりひかないかもしれない。たまには、ひきますけれどね。たぶん…
風邪をひかない理由。
なにも特別なことはしてないし、むしろひきやすい状況をつくっているような。
いったいなんだろう。
この本をみた時「ああ!これなのか!」と妙に納得してしまったのだった。

朝、起きてすぐの歯みがきが、あなたを守る朝、起きてすぐの歯みがきが、あなたを守る
(2009/11/18)
川合満

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朝、起きてすぐ歯をみがくんですよ。わたし。

本を開いてすぐに衝撃の言葉。

「朝起きたばかりの口の中は、ウンチ10グラム分に相当する細菌でいっぱいです」

普段は唾液が分泌することで細菌などを洗い流しているのだが、寝ている間は口内に唾液が出ないので消化管でつくられた細菌が口の方に上がってきてしまう。
しかもその細菌がインフルエンザウィルスを増長させる原因になるのだそうだ。
子どもでもすぐに読み終わりそうな薄さで、なんともかわいらしい装丁。
でも中味は実利に富んでいるのだ。

ちなみに、わたしが朝歯みがきを始めたのはいつからだったろう。
小さい頃はしていなかったように思う。
でも、朝起きてすぐの口の中ってなんだか気持ちが悪くて、言ってしまえば変な臭いがしていそうだ。
(というか、認めよう。きっとしている。)
それらが朝ごはんとともに身体に入ってくるのが嫌だったから、気がついたら始めていたのだった。
いつだって鼻つまり気味のワタクシ。きっと寝ている時は口呼吸している。なので、この本にかかれていることに当てはめれば細菌の寝床としちゃあ最適なんじゃない?
おお。我が先見の明。野生の勘に幸あれ。

そんなわたしが秘かに考えていたこと。
それは、素敵な一夜をすごした人たちが次の朝お互いに目覚めて
おはよチュッってする時、いろいろ気にならないものかしら?
ってことなのですけど。
わたしは自信がないので、速攻歯みがき派。
少し前は村上龍と春樹はベストセラー作家として時代の中でひとくくりにされたり比較されたりしていたと思う。今そうでもないのは、なんとなく龍が経済関係にいってしまったからなのだろうか。
どちらにせよ、流行作家で売れっ子のふたりは今でも出す本は飛ぶよう売れてくけれど、あまりにもすごい人数が興味を示しているので(図書館での予約件数とか)すごいと思うと同時に、いったいどれくらいの人が本当のところを理解しているのだろうと気になる。
まあ結局のところ、そんなことを考えることさえも不毛であるのだけれど。
春樹なんて、またすごいことになってるじゃないですか。

そのふたりの作品との出会いは最悪だった。
どちらも小学生の頃だったと思う。どちらも小学生には早すぎだったんですね。

緑と赤の上下巻がおしゃれと噂になった「ノルウェイの森」
いま考えてもなぜそれがうちにあったのか、不思議でならないのだけれど子供心にも目を惹く2冊をふと手にとってページをめくる。
うぇえー。
なんか・・・なあにこれ。理解不能。
って感じだった。よく覚えてないけれど。
「限りなく透明に近いブルー」なんてもっとひどかった。
古本屋に本を売りに行って、おじさんが計算しているのを待つ間、棚をするーっとみていると非常に美しいタイトルの本がある。なんだか爽やかな気がしたんだよ。
なのに・・・うぇえー。大人って気持ち悪い。

それ以来、ベストセラー本は嫌だという変なイメージに取り付かれてしまい、さらに2人の本はトラウマのように触ることもなく大学生になった。
まわりに村上さんズの本を読んでいる人がけっこういて、これなら面白いよと勧められて読んだ本が「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」「69」
拍子抜けするほどすんなりとはいってきて、あっさりとその世界に浸かっていったのだった。

特に春樹は思っている以上に現実を映し出した作風で、噛めば噛むほど・・・しみてくる。
でもいったい本当のところ、作者が意図したことを自分はどれだけ受け止められているのだろう。それは作者と同時代をすごした人に比べると非常に不利な気がするのだ。その時代の空気というものが、小説とくにベストセラー作家と呼ばれる人の作品には色濃く出るものだろうから。

その意味でこの「MURAKAMI」という本は、非常にわかりやすい。ふたりのデビューから2006年までの作品を時代の空気と照らし合わせながら時系列に対比して評論している。
「高校生のための文章読本」を書いた作者だから(この作品好きなのだ)、そんなに意見に偏りもないように思う。まあそのあたりは読む人の良し悪しあると思うけど。その時の世相、文壇の流れ、ふたりの関係。この手の本は、あまり読まないのだけど読んだらもっと読みたくなった。
特にエログロなイメージだった龍作品にこんな奥深いことが描かれていたとは、失礼ながら思いもよらなかった。そりゃ、そうじゃなきゃあんなに評価されたりはしないですね。

MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)
(2008/09)
清水 良典

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実は読むようになったといっても、「ノルウェイの森」も「限りなく透明に近いブルー」結局は怖くて手をつけていない。もう十分大人なことだし、読書の秋でもしてみようか。

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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