犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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『おおかみこどもの雨と雪』をみて、
そうか!あれが私の理想だ!
と、ほざいておりますtorotaです。

前2作のイメージが強かったからか。
私の周りではイマイチはいりこめなかったという意見が多かったけれど
個人的にはファンタジー部分織り込み済みで観たのですんなり楽しめた。
どちらかというと女子は、うーんいいんだけどねぇと言葉を濁し
男子は、よかった!とうるうるで語る印象だ。

監督自身が「自分の周りに増えてきた子育て中の女性の姿が素敵に感じた」ことから
映画を作ったというだけに、主人公の花ちゃんは監督の憧れの女性なのだろう。
だからこそ、男性はすんなりはいれるのかなぁ。

つまるところあれは、男子目線の理想のお嫁さん像なのだ。

いつも笑顔を絶やさず掃除洗濯バイトに出産。
すべてを完璧にこなす花ちゃんは、もちろん健気さも兼ね備えている。
人の気持ちを察することもできるし、
秘密を受け入れてくれるおおらかさもある。
地味で質素でその実かわいい。
そこがオレだけが知ってるぞ心をくすぐるのである。(たぶん)
こんなにいいコなのに、あまりにも横のつながりがみえなくて
なんかあるのか?と不安になるがそこも男子はスルーなのだ。(きっと)

あまりにも"できすぎちゃん"なところに女子は距離を感じるだろう。

お母さんだってたまには、はめはずしたり愚痴こぼしたりだらだらしたり。
したいでしょー。
なのにそんなそぶりありんこほどもみえないのだ。
恐るべし花ちゃん。
恐るべし男子の憧れ。

しかし、監督はもちろん女子にだって憧れをつれてきてくれる。
男子に花ちゃんあれば女子におおかみさん。

独りたたずむガテン系。
なのに大学に忍び込んで授業をうける。
いつも同じシャツ。
でもそのヨレ具合がたまらなくよい。
寡黙でクールにみえて、鳥銜えてる。
例えていえば、
不良と思っていたのに実は誠実な男子キャラ。みたいな。
イメージギャップに女子って弱いと思う。
そこら辺、監督うまいなって思う。
花ちゃんなんて、現実にありえん。
と不満顔の女子もおおかみさんはありかも、なんて思っているのでは。

じつは自分がそうなのだった。
といっても、最大のツボは
「人間でありつつケモノでもある」という部分なのだが。・・・。

おおかみさんが早々と退場してしまうので、
その後続く花ちゃんの子育て。
迷い笑い決断す。
娘の雪と息子の雨のそれぞれの道を認めつつ
お母さんも自分の道を歩む。

観た後はもちろん、おおかみさんの謎と花ちゃんの謎に
突っ込み語り合うことしばし。
貯金額や本名や母子手帳のもらい方から
果ては田舎でレインコートは上下必須だろ!
などなど。
言い出したらきりなく楽しめるのだけど、
そんなことは些細なこと。
この映画には、
こんな子育てだったらやってみたいなって思わせるなにかがあるってことだ。
もちろん夢物語織り込み済みの子育てではあるが。

世の中生きてると複雑な感情でウズウズですが、この母子は超シンプル。
だからこそ子育て中の女性の大変さが伝わる部分もあるのではないか。
終盤にそれぞれに複雑な感情が芽生えてくるきたら
加速してそしてあっけないほどに離れていく。

ああ。
人間でありつつ狼でもあるという、おおかみおとこさん。
私の周りにもあらわれないでしょうか。

「でも、野生とは共存できないって知ったばかりでしょう」
と、職場の友にそっと諭されるのでありました。
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年末最後を岩波ホールで「クレアモントホテル」
老婦人が老後を自分らしく自立して生きるために、
家を出てホテル住まいを始めるところから始まるお話。
小説家になろうという夢だけを持つ若者(非常なるハンサムなのに、これでもかってくらいボロボロの服をきている)と
人生の終焉に近づきつつある彼女の交流。
好きな映画好きな場所、よどみなく答えられる人生ってすてきだな。
他人だからわかりあえることもある。
家族だから傷つけあうこともある。
http://www.cl-hotel.com/


1月に観た映画は

「ヤギと男と男と壁と」
ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ユアン・マクレガー、ケヴィン・スペイシーと同等に並ぶヤギのポスターをみて、
行く気満々はりきっていたのに速攻公開終了。
だって、ハリウッドスターと同じ大きさなんだよ!顔が。
意地でリバイバル館にて観る。
まあ、わかってたけどね。アメリカンコメディ意味不明なり。
スター・ウォーズのパロディとして楽しめばいいか。
期待してたほどヤギは出ず。どぼん。
http://www.yagi-otoko.jp/index.html

「ハングオーバー」
ヤギと同時上映。
男ってなんでこうなの!っていいつつ呆れつつあまりにステレオタイプなコメディにむしろこっちの方が笑えた。
独身さよならパーティのためヴェガスにきた花婿&親友ふたりと義理弟。
浮かれて目が覚めたら花婿が消えててどうしましょー。
弟(ザック・ガリフィアナキス)いい!隣にいたらやだけどいい!
結局下ネタは世界共通。
なんと2制作決定です!
http://wwws.warnerbros.co.jp/thehangover/

「椿三十郎」
もちろん黒澤監督三船バージョンで。
織田ちゃんバージョンと比べるとやはりこっちのがいい。
スキだけどね。織田ちゃん。
でも「ギラギラしてる抜き身の剣」は、やっぱ三船さんでしょう。

「海炭市叙景」
1月期大本命。
加瀬亮ではなくあえて竹原ピストルで、そして熊切和嘉監督に期待大。
「ノン子36歳(家事手伝い)」ですからね。
うら寂しい北の街海炭市、
そこに生きる人のやるせなさ。どうにかしたくてもどうしようもない。
どうにもできない悲しさ。
全編がくらーくひたひたと心に凍みる。
なんだってこんな辛いものをこんな寒い時期に観る必要があるのか。
どこかに救いがあるのではないか。(人によってはあるのだけれど)
観ていた私は、飲み屋のおねーちゃんの姿に救われます。
あまりに真にせまっていて涙もでないよって思っていたのに、
最後の最後、最初の登場人物である線路を渡る兄妹の後姿につながった時。
監督ってすごいなぁって思う。
現実逃避の映画館で現実をつきつけられて、
それでも観てよかったと思える映画。

立ち退きをせまられるおばあさんの飼猫グレ。
太ってます。グレ。
http://www.kaitanshi.com/index.php

原作はこちら↓

海炭市叙景 (小学館文庫)海炭市叙景 (小学館文庫)
(2010/10/06)
佐藤 泰志

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映画のちらしには、村上春樹と同時代に出た作家という。
芥川賞の候補にもなりながら、自死を選んだ人の書く故郷函館をイメージした街。
自己投影もあったのだろう。
いなくなった後で、地元の人の力で映画としてまた甦るなんてきっと何かがあるはずだ。
こちらも読んでみようと思う。

「やぎの冒険」
海炭~を観たユーロスペースで手にしたちらし。

や、やぎ!!

リベンジヤギ!&北の国から南の島へ!を合言葉に池袋へ。
か、かわいい・・・
沖縄の都市部からおばーちゃんの家に遊びにきた小学生。
かわいがってたヤギのポチが、なんとヤギ汁に。
ヤギは愛玩か食料か。
食べるってことは野蛮なのか。
食べるとかわいがるはイコールにはならない?
自分の感覚がいつも正しいわけではないと知る小学生のひと夏の物語。
それにしてもシロちゃんかわいい。
どうやらオーディションで沖縄一かわいいヤギを選んだが、 頭はおバカだったとか。
でもいいの。かわいいから
画面バックに映りこむ姿、海でやぎ山でやぎかけっこするやぎ、サービスシーン満載。
いやはや、堪能です。

主演も小学生なら監督は中学生。
「ブタがいた教室」と同じテーマをごく自然に、しかも子どもに教えられてしまう。
これを観た人はみんなニッコリ。
沖縄マジックです。

http://yaginobouken.jp/

さて、次回2月は「GANTZ」でスタート
ちょっとダウナー気味だった時、これなら元気に楽しめるだろう!と勢い込んで観にいった『ヤッターマン』
しかしやっぱり肩透かしされてしまったのだった。
予想はしていたけれどね。

ストーリーはドクロストーンなるものを巡って奪い合うというもの。そこにちょろりと恋も交えて。

三池監督は、どうやらドロンジョ様ご一行を押しているようです。
シーンの多さに加えてそれぞれのキャラクターもきちんとしている。ボヤッキーはドロンジョに惚れまくり、トンズラーは果てしなく食べてる。そして原作よりもちょっとかわいらしいドロンジョ様!
お決まりの踊りとかセリフもあり、オチあり。
すっかりアニメの3人と違和感なく。特に生瀬さん、上手でしたね。
それに反してヤッターマン。
1号はあんなにフラフラしてていいんでしょうか。犬作ってるか、ケンダマで戦ってるか。
2号のことを好きって感じがまったく伝わってこないのですが、大丈夫か。
もちろんこちらも、おきまりのポーズやらありますが、そういったことよりも二人の内面的なものがみえてこない。そうゆうことを求める映画ではないのか?
でも、やはりただ設定どおりに動いてればいいってわけでもないし。
櫻井くんはもっと「ボクの役こんなんで大丈夫?」といった方がいい!
あんな描き方されて、薄いことこの上ない。

そして結局、もっとも戦っているのは犬だということに気づきました。
ヤッターワンって中に人が入らなくても自動で戦うロボットだったのだなあ。
いまさらですが。
<今週のビックリドッキリメカ!>って犬のお腹からちっさなロボットがたくさんでてきて戦うのです。
ええ、がんちゃんあいちゃんまったくいなくてOKだったのです。
それを思うと3人で乗り込んでいるドロンボー一味の姿が心にしみます。
あんなに必死なのに負けちゃうんだなぁ。

結局あまり気持ちは高揚しなかったのですが、がんばってみてみるものです。
後半、犬のお腹から出てきたトビウオとドロンボーメカから出てきたハマチの戦いにひとり大盛り上がりでした。ハマチはブリに出世するんです。
トビウオの目から涙・・・ああ。トビウオ~
とにかくそこがおすすめシーンです。
あ、あと犬の鼻血もちょっとドキドキした。
あ、あと阿部サダヲのひとり芝居も面白かった。
あ、あれ?楽しんでる?
宮藤さん、視聴率がいいときも悪いときもいつだって相性がいいのでもう全部観ることにしました!
その気持ちが通じたのか、めずらしくあたったので試写会へ行ってきた。

とにかく、宮藤さんパンク好きなんだなっていうのが最初の感想。
音楽関係の人が多数出演していたり、インタビュー画面と過去映像とのシンクロとか
ライブシーンの熱さに『舞妓Haaaan!!!』より難易度が高くなってる。
出だしからの勢いになかなかついていかれず、
このまま気持ちが入れなかったらどうしよう、と不安を感じたけれど、
中盤から慣れてきて最後はおじさんたちいいなぁ、楽しそうだなぁで、まずまず満足。
ただ全体的にテンションがうわすべりする感はいなめない。ヒイヒイいうほどの笑いもなかったし。
<笑い>でいくというよりは、<パンク>を出したかったのかも。
この映画、好き嫌いわかれるかもしれません。
テーマとしても『舞妓Haaaan!!!』が子どもから大人まで楽しめるとすると、
『少年メリケンサック』はもっと限定される感じがする。
わたしの杞憂に終わることを祈っていますが。

みなさん大体知っているかと思いますが、ストーリーはこんな感じです。

メイプルレコードの派遣社員かんなは、新人発掘担当。ある日、ネットで奇妙に叫ぶ狂うパンクグループの画像を発見する。その名も<少年メリケンサック>。
まずは、ベースのイケメン!
と、契約をするためでかけるとそこにいたのは、どうみても50過ぎのおっさんだった。
しかも呑んだくれで、ゲロまみれ。
・・・なんと映像は25年前のものだったのだ。
途方にくれるかんなをよそに盛り上がる、ベースの元イケメン・アキオ。
「やってやってもいいが、オリジナルメンバーを集めろよ」と、どこまでも上から目線。
しぶしぶギターのハルオに会いに行けば牛の糞にまみれ、ドラムのヤングは痔持ちで立ち叩き
そして現れたヴォーカルのジミーさん・・・ジミーさんは・・・
現実を知らない周囲は大盛り上がり。
気がつけば全国ツアー決定!
どうなる?

俳優っていろんな人を演じ分けられる職業と思っていた。
だけどテレビを見ていてたまに思う。
このドラマとあのドラマ、もちろん役の設定や性格が違うから別の人物を演じているのはわかるのだけど、その俳優の演技に違いがあるのだろうか?
いやもちろん、演じ分けているのだろうけれど・・・
うまくいえないけれど、なんとなく、違いがあるのかな?と思ってしまう時があったりしませんか。

クドカン作品は、きっと演じる人にとっては挑戦で、挑戦できる俳優にとってはとても楽しい現場に違いない。
一見くだらないことやってるんだけど、そこに全力投球!
じゃないとあまりに突拍子もないので観客と距離ができてしまう。

今回、普段はカッコイイ上司の代表みたいな佐藤浩市が、本当に汚いんです。
実はその昔、映画で観て一目惚れしたんですが、二度惚れ。
田口トモロヲも、いい。これは・・・観てとしかいえないけど。
他の人たちもいつもとはどこか違っていて、楽しんで自分に与えられた役をこなしきってたと思う。
(ユースケはユースケだったけど。あ。ピエール瀧もピエール瀧だったなぁ。)

そして、注目株は田辺誠一。
エンドロールで名前が出て、はじめて気づく。
どこ?どこにいた?

・・・あ?あああぁっー!

相方は最初から気づいていたみたいなので、みなさん気づくものかもしれません。
が、わたし、本当に気づきませんでした。
名前を見たら、もう思いつく役はひとつだけだったけど盲点だったです。
むしろ言動を見逃さずに笑いながら観ていたのに。
(一番笑ったのが彼のとこだった。)

やはりメイクのせいかしら。いや、きっと役者の演技の賜物なのだ。
『ブタがいた教室』
実際にある学校の先生によって行われた授業。
それは<ブタを飼ってみんなで育て、最後は食べよう>というもの。
この出来事を原案として考え出された映画で、子役は自分たちの意見で話をする(脚本なし)という
半分ノンフィクションのような面白い試みをしている。
小学校6年生の子どもたちが、生き物を食べるということ。

ペットと家畜の違い。自分たちが悲しいからって他の子に押し付けていいの?
あんなにかわいがっていたのに食べるなんて考えられない。
でも、じゃあ自分たちには何ができる?

素朴な質問がわんさかで教師役の妻夫木君もたじたじ。
今の子どもたちにはこれくらいインパクトのある授業じゃなくちゃ伝わらないのかもしれないと思ってみたり。
かといってあれ程特別な授業を受けたからといって、何も変わらないのかも知れないと思ってみたり。
ピンヒールでお尻をゆったりとふりながら、カツカツ廊下を歩くPちゃんに悶えてみたり・・・
最後の<食肉場へ連れて行く><下級生に面倒を見てもらう>討論は、台本なしの生意見だけあって見ているとついついつられます。
ああ・・ううっ。Pちゃんへの愛はみんな同じなのに。
子どもって鋭い。厳しい。痛い。

前田哲監督:妻夫木聡、原田美枝子、田畑智子、大杉漣

『マルタのやさしい刺繍』
スイスの映画。
夫をなくしてやる気の出ない80歳の老女マルタ。
一日中ぼんやりとしては、ふさぎこんでいる。
そんな彼女にも、その昔夢があった。職人として自信を持って作るレースに刺繍。
美しいお店をパリに開きたい。
ふさぐマルタを元気づけ、もう一度夢を追いかける後押しをしてくれる村の女友達。
しかしその夢が<ランジェリーショップ>を開くことだったことに、反感を持つ友達や恥ずかしがる息子、村の恥だと騒ぐ男たち。
保守的な村で、わかりやすい妨害を受けつつ、俄然やる気を出すマルタ。
落ち込んでも泣いても人生は一度きり。
やりたいことをやるが吉なのだ。
いくつになっても女性は元気。そして友情は健在なのだ。
鷲鼻でゴツゴツしたスイスの素朴なおばさん、おばあさん。
その手からあんなに素敵な刺繍が紡がれる。(もちろん苦手な人もちゃんといた)
そこがまた、親近感があってかわいらしい。
あんなかわいいランジェリー、見たら即買いですね。
実際にはありえないだろ、映画だから・・・と思うより、何よりもまず行動することが大切なんだよ
と、勇気付けてくれる作品。

ベティナ・オベルリ監督:シュテファニー・グラーザー、ハイディ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デュリンガー、モニカ・グブザー

スイスからパリへ『ビフォア・サンセット』
『恋人までの距離(ディスタンス)』で描かれたアメリカ人男子とパリ女子の出会いから9年後。
続編として作られた作品。
結局出会った時にした「半年後に会う」約束は果たされず。
のちに作家となりその出来事を小説にした男子は、本の出版のために再びパリへ行き女子と再会する。
ちょっとほろ苦い大人になってしまった二人のパリでの半日。
大人って我慢することばかりで煮詰まってしまうものなんですね。
自分は左的人間ではないと強調する女子の飼っている猫の名前が<チェ>。
そういや、うちのフランス的ぬいぐるみネコの名前は<シャ>なんです。
関係ないけど。
パリ。
とても洗練されていてそれでいて閉鎖的な感じもする。
臆病になり諦めることを覚えてしまった大人のふたりが少しずつ本心をみせていくところが
ゲームのようであり不器用でもあり、大人っていろいろ複雑だ。
しみじみジワリ。

リチャード・リンクレイター監督:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー

『トウキョウソナタ』
リストラされ家族ともうまくコミュニケーションをとれない父
今の人生を投げ出したいと思いながら、それを誰にも気づいてもらえず母親業を勤めている母。
クラスから一人浮く次男と突然米軍に志願などする長男。
4つの個が、ひとつの家にいる。
そんな現代的家族のありかたを黒沢清が撮りました。
退廃的母親をやらせたらピカイチの小泉今日子
自分の位置がうまくつかめない煮詰まり父の香川照之。
ああ、ここにも煮詰まってる人がいた。
溜めて溜めて溜めてますって感じが最高です。香川クン。
それにしても終盤から突然劇的にリアリティがなくなるあたり、狙いなのでしょうがどうなのでしょう。
最後の静かなクレジットがとてもよい。
こうゆう映画、キライじゃない。

黒沢清監督:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海

『ぐるりのこと。』
この中で、一番実感がこもってしまうのがこの映画。
これは演技なのか・・・?いい味だしているリリー・フランキーと、この人は上手だなぁ。と心から思う木村多江の夫婦が、なんとなく結婚して子どもができその子どもをなくす。
その悲しみから逃れられない妻とただ隣にいる夫というふたりから、本当の夫婦になるまでの10年間を描くものがたり。
だと思う。
原作モノが多い中で、監督自身が脚本を書いて撮る作品を見ると、
やはり撮りたいという対象に対する気持ちがダイレクトに伝わってくる。
監督である以上、映画を作ることができるのならば、そうでなければ自分の表現したいものは観客に伝わらないのではないか。
橋口監督自身がうつ病だったという経験から描かれるシーンは現実的であって、それでいてそこだけを描くのではなく、家族のこと社会のこと、いろいろな枝葉が広がっている。
様々な形の人の苦しみ。
今そこで笑っているからといって、その人につらい過去や現在進行形の悩みがないとは言い切れない。
口に出さない心の奥で、千差万別の思いがある。
そんな人々の気持ちをうまく表現した映画だ。
脇役も豪華。
ここにも!またまた!というくらい、名脇役がでてくるのをみるのもまた楽しい。

夫の仕事が法廷画家ということで、数限りない有名な事件の裁判シーンを再現。
あの…本当に裁判員制度不安になってきました。
だって被告は手加減なしですよ。
重要事件に当たった場合は、大丈夫じゃないでしょう!

最後に、中目黒のとんかつ八千代の潔さに感服!!

橋口亮輔監督:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、柄本明、寺島進

まあ、ざっとこんな感じで。

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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