犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

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職場で「国宝 阿修羅」展の混み様を話している人がいた。
明日からはあの熱気も消えうせているんだろうな。
と、ずいぶん前にみたことを思い出す。

ぴあの読者プレゼント特別貸切阿修羅展のチケットをあてた人が行かれなくなり・・・
もらったからと友達に誘われて、それなら!と棚ボタ的に見に行った。

いつものホーム興福寺から遷都1300年の宣伝部長として国立博物館へやってきた阿修羅像は
どうなんだろう。
先発隊で国立博物館へきた日光菩薩・月光菩薩は、その見る人を包むような大きさで場所はどこであれゆったりとかまえて堂々としていたが、
か細い手足の阿修羅像、人目にさらされて窮屈な思いをしているのではなかろうか。
そんな風に思っていたので、誘われなかったら行くこともなかっただろう。

以前奈良で聖武天皇と光明皇后のお墓に行ったけど
気をつけていなければ通り過ぎてしまうような静かなお墓だった。
なんにもなくてこんもりした先に鳥がいるだけの本当に良いところだった。
その、光明皇后の発注により作製された阿修羅像。
ずーっと彫刻だと思っていたのが、違ったということにまず驚き。
すでにいろいろな番組でその行程は紹介されているけど、ひと言でいうと漆でできていた。
他の八部衆立像と十大弟子立像も同様。
だからこそ、痛々しいほどに腕が壊れていたりしたのだと思うと、
謎が解けてうれしいような
そんな風にすべてをつまびらかにしてはいけないのではないか?と、反省するような。

しかしそれでも見ずに入られまい。
虎の被り物の構造をじっくり堪能し、トサカの具合をしげしげ。
阿修羅像にいたっては、阿修羅であるのになぜあんなに華奢なのか?
と、しみじみ妄想。
むしろ最初から力が抜きんでているから身体を鍛える必要がないのだという結論で。
怒ったら涼しげに指一本で、ぽいって相手を飛ばしてしまうに違いない。

四天王のコーナーでは、レッドクリフ妄想突入に。
運慶作鎌倉時代の彫り物は男気があってカッコイイ。
服のはためき加減がジョン・ウーだね!
服装が中国的だね!
踏まれている邪気がお茶目でかわいいね!
テンションは上がりまくり。

それなのに
閉館時間のお知らせが流れ~

貸切という特別待遇は空間はあれども時間がないということに気づいたのは
そこでだったんですね。
ええっ!もう終わり!?
まったなしの時間切れで最後は駆け足。
いやはや、時間配分考えないとだめだったのねー。

それでも結果的に目にした阿修羅像は、心配なんてしなくてもまったく問題なしだった。
華奢だろうがなんだろうが、そんなことよりもうちに秘めたパワーは絶大だったんだからね。
いろんな視線を送る人たちを前に、何を想っていたのか聞いてみたい。

10月から始まる興福寺での国宝特別公開、行ってしまおうか。

その時にめずらしく表慶館でも展示をしていることに気がついた。
それが「Story of…カルティエクリエイション めぐり逢う美の記憶」展
いつもライオンの姿を横目で見るだけの表慶館に入りたいなと思いつつ、
ジュエリー?興味ないな。とその気なし。

それが、結局最終日に行ってしまったのだ。
わざわざ一番混んでいる日に行くこともないだろうと思っては見たものの。
こんなの見たら行くしかないでしょ?

タイガーイヤークリップ


タイガーブレスレット


ハガキをお土産にもらったのだった。
こ、こんなジュエリーだったら欲しい。
いや買えやしませんけれど。

既存のアクセサリーの概念吹き飛ばすスゴさがありました。
ちまちましてなくて発想が自由で、かわいらしくて。
ダンディなフランス人が連れの人に説明する、雰囲気ある会話と
おばさま2人の「これっていくらくらい!?あ?ティアラよぉ」っていう会話に挟まれて不思議な気分に陥りました。
ティアラも指輪もなにもかにもステキでしたが、マハラジャの太っ腹ジュエリーには負けるでしょう。
ゆっくり進む列にいいかげんきらめき効果も薄れてきても、
動物ジュエリーははずせません!
さらに、犬、豚、鳥、トラ、ヒョウ、ワニ・・・
<蝶のように舞いハチのように刺す>作戦で並びながら目録で動物アクセをチェック。
バーバラ・ハットンの孤独がなければトラアクセサリーはいなかったし、
マリア・フェリックスの不思議な爬虫類信仰がなければワニアクセはなかった。
本当の金持ちはこうゆうふうに何かを残していくものなんだ。
並ぶジュエリーの後ろに幽霊のように映る映像をみながら、ホンモノの力を思い知らされたのだった。
ホンモノの女優、ホンモノの金持ち、ホンモノのジュエリー。

しかしみなさん、動物の前は「あーかわいー」ってあっさり過ぎていくのですが~
ティアラにはくぎ付けで列動かないのにさあ。

久しぶりに国立博物館をじっくり楽しんだふたつの日。

表慶館ライオン2


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「かもしかもされていきるのさ」を合言葉に行ってきました。もやしもんワールド!
よい感じに紅葉しているであろう上野の森も真っ暗で姿がみえず。
ちょいとお得な金曜夜ペア券のイラストは、アオカビP.クリソゲヌム。(どうやら通常券はオリゼー)
もやしもん人気のこの機会を逃すな!!
と、菌界の熱の入りようがわかります。
科博のよいところは写真を撮ってよいところだ。
まあ、もちろんレンズを覗いてばかりいては本末転倒なのですが
今回ばかりはそうともいえないかも。

もやし1

エントランスの光オリゼー。
逆向きになっちゃったね。

もやし2

やたらと音声ガイドをお勧めしてます。
そして、時間がある人は音声ガイドを使用することを私もお勧めしよう。
なぜなら、菌は難しい。
その成り立ちや仕組みは説明を読んでいてもよくわからないのだ~。
もちろんできるだけわかりやすく展示してあるのは、わかる。
しかし頭に留めておくことができない。
ああ、読んだそばからぬけていく・・・

もやし3

このようにいたるところにある<落書き>と、それを限りなく激写する相方なのだ。

もやし4

きのこきのこきのこ!
すべてそのものをコーティングして展示してある。
似て非なるきのこ満載。

もやし5


もやし6


さあ、このコーナーはどこでしょう?↓

もやし7


もやし9


テレビ番組の罰ゲームとかで、何が入ってるかわからない箱に手をつっこんだりすることがあるけど
においや触感を体験するコーナーはちょっとそれににた感覚で楽しかった。
スターウォーズのジャバ・ザ・ハットみたいなキノコは、恐る恐る触る。
ほぅ。硬いのか。ジャバは柔らかそうだけどなぁ。

もやしもんの沢木ではないけれど、菌で描かれたオリゼー。

もやし8


押し花ならぬ「押蕈(こうじん)」は、どうやったらできるのか気にはなるけれど
うーむ。
メルヘンだ。
ボタニカルアートのクマもメルヘン。
なんだか照れてしまいますね。かわいらしくて。

光るキノコは一部、どんなに目を凝らしても光っているのがわからなかった。
しかしそれもまたたのし。

それにしても菌たちや樹先生は活躍していたのに、沢木~。
主役よね?がんばれ。

国立科学博物館平成21年1月12日(月・祝)まで
フェルメールというと、盛り上がっていたのは少し前のような気がする。
確か前にも大きな展覧会やっていたような。
好きな人多いのですね。
と、いうコメントでさして興味がないのがわかってしまったでしょうか。

しかし誘われたのでたまには行ってみようと出かけてみた。
誘った方もさしてフェルメールのファンでもなく、
何の絵が来ているのかもよくわからずに金曜の夜に待ち合わせ。
その日は確か台風が来るとか来ないとか言っていたからか、夜だったからか
フェルメールにしては空いていたんだと思う。

たまには有名な絵も見てみないとねーなんて言いながら、いざ中へ!

これがかなり面白かったんですね。

まず、オランダのデルフトという街を拠点としている作家の作品が並ぶ。
さすがオランダ。建築で有名なだけあって、描かれている風景も
<どこから見たらこうなるか><こう描いたらどう見えるか>といった理性的な視点が強いように思う。
ちょっとした視覚トリックのようで絵について素養がない私にしたら、こうゆう視点の方が楽しい。
同じ時計台を描いた2枚を見比べて違いを探したり。
そしてなにより注目すべき点は、1枚目の絵からどの画家の絵にもほぼ犬がいる。
しかも、ちいさく。
それも大きな犬が、スラッとした細身で愛嬌よりも美しさといったような
その全部が全部、放し飼い。
教会の中なのにあんなに犬たち走り回ってて大丈夫なのか、
犬嫌いな人が遭遇したら慄くだろうなと心配してしまった。
こんなに犬に寛大な国だなんて。
オランダラブ。

しかしフェルメールはまだでてこない。

続くデ・ホーホの作品群。
光の具合、人物の配置、構図。
きっとそうゆうことをきっちりと理解できていたらもっと興味が深くなったのだろう。
もちろん私なりに、感じるところはあったのですが。
しかし私たち二人。
説明を読んでお互いに話し合うが、説明がなければ気づかないといったていたらく。
それよりもむしろ「なぜ市庁舎の中に犬が整然とたたずんでいるのか」
これだけでどこまでもいけます。
そして、もうひとつの疑問。
ホーホ先生はなぜ<支払い>の絵など描いたのか。
しかもいつも払うのは男。払われるのは女。
その頃のオランダでは飲み屋(じゃないのかな)の主人は女性が一般的だったのだろうか。
世の中のむしろ美しいとはいえないシーンを表した絵でありながら、
対照的にその絵は衣装の飾り、絵の細部まで丁寧で綺麗だった。

2枚の<女主人への支払い>と題した作品を見比べながら
「こっちの男はもう焦ってるね。女主人も何が何でも取り立てる気だし。
こっちはちょっと余裕あるんじゃない?」
なんて、ここでも大盛り上がり。
デ・ホーホ先生ラブ。

階段を上ってやっとフェルメール登場。

飲んだくれて借金だらけ、パン屋にもつけがあったんだよね。
なんて考えるとそんな人がなぜこのように美しいものを描けるのか不思議だ。
小さい作品が多いということは知っていたので、驚きはしなかったけど、それにしても小さい。
大きい部類にはいる作品「ディアナとニンフたち」、フェルメールが神話をテーマに描いた現存する唯一の作品とのことだが、ここに犬が登場する。
絵の左下にいる犬。
触ったらふわっふわなんだろうなぁと思わせるくらいの柔らかな毛並み。
さすがフェルメールだ!
ひとしきりふたりでフェルメールの犬について褒め称える。

フェルメールを過ぎ、どうやらのんびりしすぎたことに気づく。
もうすぐ閉館、と追い立てられながらその後の作品をさらっと。

どうなんですか?
フェルメールに影響されて・・・という作品が多かったけれど、フェルメール本人のあとに展示されてしまうと彼らもちょっと悲しいかも。
「フェルメールの真似するなら、支払いの絵を描いたほうがいい」
これが私たちの結論です。
(すみません好き勝手です。)

楽しかったなぁ。

東京都美術館 12月14日まで

そもそも大道あやを知ったの丸木スマ展へ行ったから。(詳しく知りたい方は<丸木スマ展>の回をどうぞ)
スマさんの娘なのだという。そしてなんと母同様彼女も60歳を過ぎてから絵を描くようになったのだという。

雨の中渋谷区立松涛美術館へ。

平日の昼間ということもあり、またしても高齢のおばさまたちに囲まれる。
丸木スマの奔放な絵とはまた違った、几帳面な誠実さが現れる絵だった。
タイプの違う絵を描く母娘だけれど、自然に対する視線というか花や動物をよく描くところはとても似ている。
そしてその描写がきっちりしている。
普段目で見ているつもりでも実際に描こうとすると描けないのが現実。
でもこの母娘は自分なりのタッチで、とても正確に自然を描くのだ。
飼っている猫の絵が多くて、しかもいるかいないかわからないように登場させているのが微笑ましい。
母にできるなら自分も!と気概を感じる絵もあり、これまでの辛さを絵にぶつけている部分もあったのかもしれない。

大道あやは絵本作家としても活躍していて、下のフロアでは絵本作品が展示してあった。
しかし・・・
そこは不思議なマダムの世界。
上の階が正式な展示室とすると、下はさしずめサロンなのか。
部屋の真ん中にどっかりとソファが置いてあり、ふと見ると反対側の入り口でお茶とケーキを注文できる。
食べながら見る。が、できるのだ。

タコが余興をするというなんだか不思議な絵本を見、カエルのモモルはおバカだなぁなどと眺め、
年寄り猫のちょんは格好いいなあと進むわたしの耳には

「ダージリン!」
「ダージリン!!」
と、注文口に向かって叫ぶおば様の声が響いておりました。

頼む、歩いて行ってくれ。

・・・

大道あやと丸木スマについては少し前にテレビで紹介があったらしく、
お孫さんと暮らす大道さんの様子が映しだされていたそうです。
100歳!すごいな。

絵本はほとんど絶版らしく、図書館にならあるかな?
こちらの本は割と最近の発行のもの。

へくそ花も花盛り―大道あや聞き書き一代記とその絵の世界 (福音館文庫)へくそ花も花盛り―大道あや聞き書き一代記とその絵の世界 (福音館文庫)
(2004/05)
大道 あや

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世界で一番有名なネズミがあれだとして、日本で一番有名なネズミはこの2匹じゃないだろうか。

「ぼくらの名前は、ぐりとぐら~♪
この世で一番すきなのはお料理すること、たべること。」(「ぐりとぐら」より)

この2匹のネズミを生み出した姉妹のひとり、絵担当の山脇百合子原画展をうらわ美術館でやっている。
そんなに絵本に思いいれの強い方ではないが、「ぐりとぐら」「いやいやえん」「もりのへなそうる」「そらいろのたね」・・・これははずせない。

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
(1967/01/20)
なかがわ りえこ

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あのフライパンいっぱいの黄色いカステラ。
動物みんなでちぎって食べるのは、本当においしそう。
たぶん山脇さん自身が食べることが大好きなのではないでしょうか。
みんなで食べるシーンでは大抵、少しずつたくさんの種類の食べ物がところ狭しと描かれている。
大きな動物なら大きい食べ物をバーンと口にしそうなものなのに、この世界ではみんなと同じ。
それをパクパクパクパク食べる。

青がぐり、赤がぐら。
野ねずみの兄弟だったんですねぇ。
あんまり考えたことなかった。


展覧会ポスターを見てから、特にへなそうる愛が復活してしまい、あのちょっとゆるいいきものが間違えた言葉はなんだったろう?と何日も頭をかけめぐる。
そのたびに「とうもころし」という言葉が浮かび、ああ!それはトトロのめいちゃんだから!と自分につっこみ。
会場で確認してすっきり爽快してきた。実家にも図書館にも本はあったはずなのに・・・

もりのへなそうるもりのへなそうる
(1971/12)
わたなべ しげおやまわき ゆりこ

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てつたくんとみつやくんが、お弁当を持って森に探検に行くと、不思議なタガモ(たまご)を発見。
また次に行くと、タガモはなくって、そこには変なかいじゅう(なのか?)がいて「たがもは知らない。ぼか、へなそうる」と自己紹介。
くーっ。かわいいやつー。
子どもの頃はそこのところより、”薄く切ったいちごをのせてハチミツをかけたサンドイッチ”に心奪われていましたが。

年代を追って原画をみていくと、ぐりとぐらも少しふっくらと肥えられたようす。食生活の潤いがお顔に出たのかしら?
最近のものは読んでいないけれど、やっぱり読み継がれていく絵本というのはいいな。
美術館ではあるけれど、子どもたちが楽しげにわいわいとしているのも山脇百合子の絵本ならではという気がする。

会場外には青と赤の帽子があって、ぐりぐら絵本の表紙みたいに撮影ができる。
(青のほうがとんがり部分が長いのです。知らなかった!)
お子さんたちいっぱい撮ってました。
いつの子が読んでも、子どもが好きなものは好きなんだ。

さて本を読んだその後は、食べてみたいもの。

e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』 (e‐MOOK)e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』 (e‐MOOK)
(2005/04/28)
きむら かよ晶子

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まあ、実際の絵本の味は読んだ人それぞれの想像の中にあるものだけど。

torota

Author:torota
寒いとつい、家でゴロゴロ。
お外にでようか、ぬくぬくしようか。

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