犬小屋にネコ

ぐうたら図書館員がおくる猫の話。映画や本の話などもたまに。

こうなったらとことん読んでやる。辻村深月3作目。

「ロードムービー」辻村深月
「冷たい校舎の時は止まる」の番外編にあたるこの作品。
しかし、どうにも帯がいやんなっちゃう。この素直さをこっぱずかしく感じちゃうのは、おいら汚れちまったせいなのかい。

誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用……。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の3編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。
大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。


と、講談社さんはいってますけど、はじめましての方にはあまりおすすめしたくない。
知ってるもの同士が思わせぶりに交わす空気。この作品の良し悪しではなく、書き手のスタンスにそんなものを感じる。前作を読んだ人に対してのメッセージとわたしは受け取った。

ロードムービーロードムービー
(2008/10/24)
辻村 深月

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どの作品も子どもが主人公のお話。
特に表題作の「ロードムービー」では、子どもの強さを感じる。
もどかしい現実にどうやって向き合っていくのか、作者はそこを丁寧に書いていく。子どもが好きなんだなぁと思う。小さな頭で何を考えているのか、行動に移す理由はなんなのか。突拍子もないことでも子どもの中ではつながっているんだというそのつながりを描くのがうまいと思う。
2作目は塾の先生になったあの人と生徒の話。
彼がぐるぐるから解放されたのを知ってほっとした。
それにしてもどうして名前を出さないのか、そうゆう焦らしってだめなのだ。
3作目にして、作者の意図がわかりだす。
そうか、そして「冷たい校舎の時は止まる」につながるのでした。
辻村作品2作目に「名前探しの放課後」を選んだのはほかでもない、今回もまた<自殺者の名前が思い出せない>話だから。
これは「冷たい校舎の時は止まる」の対になる作品なのだろうか?いじめや自殺というテーマは作者にとってどんな意味を持つのだろうか。
そしてそんなことよりも、シチュエーション別の同じテーマで別の解決をみせたいのかなと思ったから。
気になります。

「名前探しの放課後」辻村深月

雪深い町に住む依田いつかは、高校一年生。その日、友人を目の前にして不思議な違和感に襲われる。目に入った撤去されたはずの看板。あの看板がなぜまだあるんだ?なぜか突然3ヶ月前にタイムスリップしてしまったいつかは、重大なことを思い出す。もしかしてそれを防ぐことが自分にできるだろうか。
「これから、同じ学年の誰かが、自殺するんだ」
誰かを探すためクラスメートの坂崎あすなたちの力を借りた名前探しが始まる。

名前探しの放課後(上)名前探しの放課後(上)
(2007/12/21)
辻村 深月

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名前探しの放課後(下)名前探しの放課後(下)
(2007/12/21)
辻村 深月

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「冷たい校舎の時は止まる」は優秀な高校生たちだったけれど、こちらは割りと普通の高校の話。むしろいいかげんで友達づきあいも薄い”いつか”が、自殺を止めたい。それは、正義感ではなく知ってしまったから、知っていたのに何もしないなんて罪悪感に苛まれたくないから、という気持ちで人とつながりを持って、自分の過去も乗り越えていく(というと臭いけど)のは素直に好感が持てた。
下巻まで一気で、でも結末はこれじゃあないでしょ?と疑って読んだにもかかわらず、あらわれた結末に。
そんなのありですか?
いや、結末が悪いというわけではない。そこは、まあ想定内。ただ結末にいたる展開に、ええーっ。と、声が出ちゃう。
本当におもしろく読んできただけに、彼らの行動が嘘くさくみえてしまって残念だ。すべてを現実的にする必要はないけれど、それにしても無理があると思う。

どうやら辻村作品は刊行順に読まないといけないということに気がつきました。
前の作品とどこかで何かが繋がっている。
自分の知っている人物が別の作品にこそっと出ている。もしくは同じ現象があることで作品同士につながりを見つける。それは読み手としては楽しいものだけど、この作品では核心に触れる部分に直結してくるのでその前作品を読んでないとまったく意味がわからない。逆に言えばその作品を読んでいれば、最初から登場人物が気づいていないことをすでに知ってるぞ目線で読むことができる。
なんとなく不自然に匂わせている部分があったので、なにかあるんだろうなとは思っていたがこればかりは読まねばわからん。
さすがにそうゆう作りはどうかと思うんだよなぁ。
もっとガチンコで勝負できるのに。

「冷たい校舎の時は止まる」でも思ったけど、登場人物のキャラが立ってるのでこの人の本は映画化しやすそう。個人的には「名前探しの放課後」でスクリーンいっぱい走り回って欲しいです。嗚呼青春。
これもまた現役に読んで欲しい本。

そして仕方ないから次は「ぼくのメジャースプーン」を読みますよ。
すき焼きをやるよーと呼ばれて、わーいと実家へ帰った時に母に詳しく聞いてみると

先日のとろた朝一事件は、

ゴミを捨てに(出て)(外から家の中へ入ろうと玄関をあけると)とろたがただならぬ声を出しており、慌てて(玄関から中へ)駆け上がると(目の前に)クロトンが!


ということだったらしい。
つまり・・・クロトン侵入後家の中でとろたがんばった。

そして昼にまた侵入され家の中で格闘。
クロトン常習だったのね。
そうゆうことでした。

さて、
とろたはテーブルの下ホットカーペットの上(かごの中)で、くてんとくつろいでいたわけです。
少々のことでハートにひびが入るとろたは、ダメージを受けるといつも以上に壁をつくるのです。
あまりかまうのも・・・と遠慮する人間。
そのまま放っておいて、すき焼きを食べよう。

とろたを真ん中に囲んでホットカーペットに座り、熱々のすき焼き鍋に油を入れて
いざ、肉を投入!

ジュッ!!という音とともに、テーブル下からぴゅ〜〜〜っって逃げてった。

オレ、びっくり。
なんの音??

すき焼きの音にびびる猫?(笑)
なんて、なんてよわっちいのー。

と、ひとしきり笑って部屋の隅にいるとろたをみてみる。
が。
なんだか座り方がおかしいじゃないか。
いつもは、窓辺へ走りより外へ出たそうにするのに、畳にぺちゃんと座り込んでいる。
とろた、どうした。
すると、左足を庇ってびっこをひくじゃないか。
この間の格闘では怪我はなかった(病院でチェック済み)し、もしや今のダッシュで足をひねった?
猫が?

うむー。

交通事故の後から左足はネックだしね。
とにかく安静にしていなさい。
といっても、言うこと聞かず。
この家落ち着かない、と外へ出かけていきました。

弱いくせに痛くても行っちゃうんだよなぁ。
野良猫魂健在!
何ヶ月かに一度、この人読んでみようかなぁと思う。図書館で調べて、じゃあどれを読もうと選んでみたり、その時書架にある本を手元に持ってきたりするけれど、ほかに先に読むべき本が押していてああまたあとでということになる。
何度繰り返したかなぁ。
しかし、突然やってきた。読むぞって思う時が。

辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」

メフィスト賞を受賞したデビュー作。
雪の降るある日、高校へ登校してから気づく。
なぜか自分たちしか学校にいない。そして学校から出ることもできない。
閉じ込められた8人は、あることに気づく。
そう、自分たちの記憶からあることが消えうせてしまっていることに。
「学園祭のあの日、死んでしまった同級生。あれは誰だった?」

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
(2007/08/11)
辻村 深月

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冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
(2007/08/11)
辻村 深月

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いじめっていうのは、いつの時代でも慢性的に存在するもので、悪意があってやるものもその理由ははっきりしなかったりそもそも加害者はいじめているという気すらしていなかったりする。弱い人間がストレスのはけ口として誰かに当り散らすこともあるだろうし、単に相性がよくないってこともある。
そんなつもりもなかった自分の一言で誰かが傷ついたり、傷つけられたりする。

閉じ込められた男女8人の高校生は、「学園祭で死んだ同級生」を思い出す過程でそれぞれの境遇によって出会ってきた過去について考える。
こんなに、こんなに考えたら疲れてしまうよっていうくらい考えるけれど、そういえば自分も学生の頃はぐるぐる考えていたなぁ。いまよりももっと。考えること、悩むことはやはり若者の特権なのかもしれない。
ぐるぐるから出られないかと思うくらい悩んでも、気がつけばうまく処理できるようになってくる。
これが大人になったってことなのかどうかはわからないけど、大丈夫いつかはきっとそのぐるぐるから解き放たれる時がくるよと登場人物には言ってやりたい。
ひとりずつ、自分の心と対峙して学校を去っていく様子はホラーのようでもあるし、同級生の謎や担任の榊の行方についての謎についてはミステリー色もあるけれど、異次元のような世界で繰り広げられるこれは青春小説だ。
今まさに高校生って人が読んだら、感じることは多いだろう。

それにしても、榊の行方は早いうちからわかったけれど、それ以外はさっぱり。解答用紙を埋めることはできませんでした。

文庫版の解説者が、川原泉だったこともうれしかった。

とろたの散々な1日 

2009.11.06 23:23

8時26分母よりメール。

ゴミを捨てに玄関をあけると、とろたがただならぬ声を(うぉーん)出しており慌てて駆け上がるとクロトンが!!
オカーチャンを見るとこそこそ風呂場から退散しましたが、とろたのハートはバクバク、体はカチカチでしばらく室内のニオイを嗅ぎまわってました。

今は少し落ち着いたようで、おむかいの物置(閉じ込められたトコ)の庇で日向ぼっこしています。


これ・・・風呂場の窓から侵入未遂を発見し阻止したんだな。
偉いぞとろた!仲良くてもネコ同士、そこは許してはならん。
でも結果的に阻止したのはオカーチャンなのか??

さらに昼母より電話。

家に帰ると、とろたの餌入れが空っぽ!

とろたはたいていちょびちょび食いで常にお皿には残っているものなのだが、最近空っぽのことが多くて、朝のこともあるし、もしかしてここのところ誰かが侵入し餌を食べていた?との推察。
話しながら玄関を上がって台所まで来たらしい。
すると

猫の、毛が散らばってる〜!!
あらー、すごい。あっちもー。
しかも・・・白黒の毛ばっかり散らばってる・・・

とろた、やられたの?
シロクロの時のように(誰かが家にいたことにショックを受けて)家に帰ってくるの嫌がったらどうしよう?
怪我してたらどうしよう。
今日は病院にワクチン打ちに行こうと思ったのに帰ってこなかったらどうしよう。


といわれたが、まあしばし待つしかないであろうと言うしかないでござる。
毛だけならば、血が垂れていたりしないのならば、大丈夫だろう。
今度こそ偉いぞとろた。がんばった!


13時48分「とろた帰宅」の写メール。

無事!
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15時25分「秋の日差し・・・」
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犬小屋にてほっと一息ついたのもつかの間、
その後、16時からの診療時間にあわせて病院へ連れて行かれるとろたなのだった。

15時52分「開院待ち」

多分カバンの中でドキドキ。
きょうはいろいろある日だなぁ・・・
NEC_0275.jpg



洗濯ネットに入れられて、タオルを敷いたトートバックに入れてます。
出ないように洗濯ばさみでチャック。

16時22分母より電話

とろた、もちろん病院でもカチンコチンの小心ハートドキドキ。
なぜか診察台がびしょびしょなので、見てみると手のひらに(というか肉球に)汗がびっしょり。
ワクチンついでに体をざっと見てもらうが、特に怪我している様子はなし。
帰ってきて洗濯ネットから出したら、地面に踏み出した足の足あとがついたのだそうな。
どれだけ汗かいちゃったのー。
そしてtorota部屋(今は誰の部屋?)で、まったりおぐしを整えていたそうな。

ふいー今日はドキドキしっぱなしだったなぁ。

とろた、1日おつかれさん。